※韓国の慰安婦映画「鬼郷」について書かれたブログ記事を見つけたので、映画の場面とともに紹介する。

「1月末にNYで『鬼郷』というトンデモないプロパガンダ映画の試写会が行われ、米下院議員や市長ら多くの政治家が招かれた。そして感想コメントがメディアで紹介される」

自主制作のB級映画と侮ってはいけない。試写会には捏造碑のある米パリセーズパークの市長らが招待され、「実話を基にした」との説明と共に「衝撃を受けた」といったコメントがメディアで拡散する。

軍人による“慰安婦狩り”から始まり、暴行・陵辱、そして銃殺刑と遺体の焼却…トレーラーをチラ見するだけで胸糞が悪くなる映画だ。吉田清治が地獄で抱腹絶倒・拍手喝采する姿が瞼の裏に浮かぶ。

「映画に主演している女性は在日です。大阪の在日劇団です」 西村幸祐さんは製作に踏み込んで、そう指摘した。当日は「テポドン2改」の発射直後だったが、弾道ミサイルから映画まで在日鮮人が絡んでいる。実に根が深い問題だ。
『鬼郷』でヒロインを演じる少女は、大阪の在日劇団「タルオルム」を主宰する金民樹(キム・ミンス)の娘。そして端役で映画にも出演する金民樹は、朝鮮大卒の学歴を隠さない密航3世である。

更に劇団の公演フライヤーには、スポンサーとして朝青(在日本朝鮮青年同盟)が明記される。朝青は、言わずと知れた朝鮮総連の青年組織であり、ジュネーブのUN機関で暗躍する実働部隊だ。

『鬼郷』は、クラウドファンディングで製作資金を掻き集めたとされるが、総連マネーが流れ込んでいることは確実。この映画の“不可解な設定”を解く鍵も、そこにある。

「実話を基にした慰安婦映画」(朝鮮日報)「人々に歴史の真実を伝え、良心を呼び覚ます作品」(中国網)朝鮮内外のメディアは映画『鬼郷』を実話に基づいたノンフィクション、史実に準拠した作品と断言。米国の政治家も報道機関も真に受けて、疑いもせず受け入れる。

各紙によると、この映画は姜日出(カン・イルチュル)の“証言”をベースにしたという。いきなり笑わせてくれる。1月に巡業で来日した姜日出は、自称(慰安婦)軍団の中でも取り分け「筋」が悪い。

姜日出は90年代末に北朝鮮国境に近い旧満州エリアで突如、名乗りを上げ、2000年に南鮮に“凱旋帰国”した。村山詐欺基金(アジア女性基金)受け取り騒動の後に、相次いで登場した新世代ニセ慰安婦の1人だ。

本当に南鮮(韓国)出身なのかさえ怪しい。南鮮国内で名乗りを上げた自称女の戸籍や住民登録は行政機関がある程度追跡できるが、姜日出のケースは不可能。80代後半という年齢も逆サバと考えられる。

『鬼郷』は、最も設定がフリーな姜日出の持ちネタを再構成した自称実話映画。「性奴隷20万人大虐殺」というプロパガンダを踏襲するのも当然だ。その中には“強制連行”が発生した地名も登場する。慶尚南道居昌(コチャン)の村。捏造派は「20万人の強制連行」を絶叫するが、発生場所を明示するケースはゼロに等しい。例外的に“慰安婦狩り”のポイントを特定したのが、吉田清治だった。

自称軍団が、連行現場に関してのみ完全黙秘する理由は単純だ。下手に特定すれば、研究者や記者が現地に乗り込み、一瞬で嘘がバレてしまう。みんな吉田清治の失敗に学んでいるのだ。

慶尚南道居昌郡はソウルから車で3時間半の距離にある。各紙ソウル支局の記者は論評に明け暮れる前に、現地で取材するべきだろう。村には当時の実際の様子を知る者が多く存命している。

ところが、映画『鬼郷』は実話ベースを売り文句にしながら、最も重要な場所がフェイクだったのだ。ヒロインの名前を変える理由も不自然だが、事件現場を差し替える意図は、どこにあるのか…

「慶尚北道尚州郡安東面」、監禁施設「ナヌムの家」が過去に発行した小冊子には、姜日出の出生地として、そう記されている。面とは村を意味する。後に転居したとの記述もないことから、この村が“強制連行”の発生現場だ。しかも、小学校からの帰宅途中に襲われたという設定で、更に詳しい現場を特定できる。自己紹介によれば、生家は裕福な干し柿農家。村の古老に聞けば、事実か否か、ハッキリするだろう。ここもソウルから日帰りで行ける場所だが、姜日出がプロフィールを明かしてから10数年、現地を訪れて検証した者はいない。慰安婦問題の歴史的な検証とは、その程度のものなのである。

姜日出は、異国の朝鮮族居住区から唐突に出現した為、出生地を詳細に示す必要があった。ただし近年は、故郷に関して語ることもなく、取り巻きの反日団体が触れることもない。

そして何故、映画『鬼郷』では“強制連行”の現場として無関係の慶尚南道居昌郡が悲劇の舞台に設定されたのか…そこは、南鮮(韓国)人が記憶から消し去りたい曰く因縁つきの呪われた土地だった。

朝鮮戦争勃発から8ヵ月後の1951年2月、南鮮軍は親北パルチザンの殲滅と称し、この地で大虐殺を行った。居昌事件である。突入した南鮮軍部隊は無抵抗の村民を手当たり次第に殺害した。

700人を超える犠牲者。その内、16歳未満の子供は385人に及び、死者の半数を上回った。ジェノサイド目撃者の生存を許さず、また将来の報復を恐れて、幼児や乳児まで皆殺しにしたのである。

『鬼郷』では、慰安婦が殺された後に濠の底で焼かれるという残虐シーンが登場する。年端もいかない少女の亡骸が穴に打ち捨てられる光景は、実際に65年前の居昌で起きたものだ。

被害者が朝鮮の少女達だったことに変わりはない。だが、現実で銃を握っていたのは南鮮(韓国)の鬼畜軍人。日本を悪者に仕立てて自国の陰惨な史実を塗り潰す。中共と朝鮮に共通する稚拙な歴史歪曲である。

“性奴隷大虐殺”で設定される20万人は、1950年に南鮮で起きた保導連盟事件の推定犠牲者数とピッタリ一致する。本当の朝鮮人虐殺の下手人は、常に朝鮮人自身なのだ。

一方、映画で悲劇の現場に居昌を選んだ意味は何か…居昌事件は決して封印された歴史ではなく、制作陣も知っているはずだ。映画に衝撃を受けた外国人が「居昌」を検索すれは、グロ画像が溢れ出る。
残虐非道の南鮮軍、朝鮮戦争の裏面史…それらは北朝鮮こそが国際社会に宣伝したいものだ。映画『鬼郷』の背後には単純な反日プロパガンダに留まらない悪意と腐臭が漂う。

===ブログ東アジア黙示録、アネモネさん===

※数ある慰安婦証言の中でも、この「鬼郷」のモデルの姜日出の証言は最も怪しいものの内の一つだ。

「ナヌムの家ハンドブック」には、「父母の手伝いで学校にはあまり通えず」とあるが、別の証言では「家は裕福」となっており、映画では「裕福」説をとっている。当時の慰安婦の一般的な形の「親に売られた」という疑惑を持たれるのを否定する意味だと考えられる。

慰安婦になった経緯についての証言もまちまちである。「YAHOO!! KOREA」の取材…「小学校から家に帰って来たところを、日本軍人と警察 2人に強制的にトラックに載せられ連れて行かれた」、「ナヌムの家HP」…「学校をやめて 2年頃家で働いてから、巡使二人に引かれて行った。日本人か朝鮮の人なのか分からない」とある。また他の証言では「家に警察がやってきて軍靴の紐を編む工場で働くと騙されて」とある。映画では「強制的に連行」の作りになっている。

入れられた慰安所の場所もまちまちだ。「ナヌムのハンドブック」では牡丹江の慰安所となっているが、他の証言では吉林省長春、奉天などまちまちである。
慰安婦の期間は、「YAHOO!! KOREA」の取材に対しては「日本軍慰安婦で3年を送った」と証言しているが、「ナヌムのハンドブック」では、1944年年初に慰安所に到着し、1945年初夏脱走とあり、1年半程度だ。

そしてこの映画では、その最大のグロテスクな見せ場を、虚偽だらけの素性の悪い証言の、次のような部分にとっている。「腸チフスにかかり、1945年初夏、他にうつることを恐れた軍人に焼き殺されそうになるが、朝鮮人たちに救われ脱走する。」

このブログの作者は、この悲劇の舞台を、モデルの姜日出の出身地とされる「慶尚北道尚州郡安東面」ではなく、朝鮮戦争時の大虐殺の地である「許昌」としてあるところに、北朝鮮による日米韓分断の隠れた意図を感じているようだ。
いずれにしても、私たち日本人は、まだまだ慰安婦問題の真実について矛を収めるわけにはいかない。