元朝日新聞の植村隆の慰安婦に関する記事が、櫻井よしこ氏により「虚偽、捏造」とされたことに対して名誉棄損で訴えていたのが、最高裁判決で敗訴したんだってよ。判決そのものは今更のことなんだけど、日韓関係を最悪の状態にした慰安婦問題が、日本と韓国の左派勢力による虚偽捏造であることが確定したということでいいんだよね。引用は産経新聞(2020/11/19)ね。

元朝日新聞記者の植村隆氏(62)が「従軍慰安婦」について書いた記事を「捏造(ねつぞう)」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(75)と出版社3社に謝罪広告の掲載と損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は植村氏の上告を退ける決定をした。18日付。請求を棄却した1、2審判決が確定した。

1、2審判決によると、桜井氏は、韓国の元慰安婦の証言を取り上げた平成3年の朝日新聞の記事について「捏造」「意図的な虚偽報道」などとする論文を執筆し、週刊誌などに掲載された。植村氏は「事実に基づかない中傷で激しいバッシングを受け、家族も含め危険にさらされた」と平成27年に提訴した。

1審札幌地裁は30年の判決で「櫻井氏が、記事の公正さに疑問を持ち、植村氏があえて事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」として請求を棄却。今年2月の2審札幌高裁判決も支持した。

今回の植村隆の捏造記事に関する判決は、本来は植村だけの問題ではなく、朝日新聞や、日弁連、社民党や多くの女性団体、韓国の挺対協などの詐欺的団体、それらを無批判に支援した左翼シンパなどの問題でもあるよな。

とりあえず、今回の判決の直接的な「捏造記事」を挙げておくよ。(朝日新聞 1991/08/11)ね。

日中戦争や第二次大戦の際、「女子挺(てい)身隊」の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり、「韓国挺身隊問題対策協議会」(尹貞玉・共同代表、十六団体約三十万人)が聞き取り作業を始めた。同協議会は十日、女性の話を録音したテープを朝日新聞記者に公開した。テープの中で女性は「思い出すと今でも身の毛がよだつ」と語っている。体験をひた隠しにしてきた彼女らの重い口が、戦後半世紀近くたって、やっと開き始めた。

尹代表らによると、この女性は六十八歳で、ソウル市内に一人で住んでいる。(中略)

女性の話によると、中国東北部で生まれ、十七歳の時、だまされて慰安婦にされた。二、三百人の部隊がいる中国南部の慰安所に連れて行かれた。慰安所は民家を使っていた。五人の朝鮮人女性がおり、一人に一室が与えられた。女性は「春子」(仮名)と日本名を付けられた。一番年上の女性が日本語を話し、将校の相手をしていた。残りの四人が一般の兵士二、三百人を受け持ち、毎日三、四人の相手をさせられたという。「監禁されて、逃げ出したいという思いしかなかった。相手が来ないように思いつづけた」という。また週に一回は軍医の検診があった。数ヶ月働かされたが、逃げることができ、戦後になってソウルへ戻った。結婚したが夫や子供も亡くなり、現在は生活保護を受けながら、暮らしている。

この慰安婦問題で非常に腹立たしいことは、戦後の一億総懴悔的な雰囲気の中で、日本の左翼から拡散されたということなんだよな。植村隆は、その中の一部を担ったものなんだけど、慰安婦問題の真実が暴かれていく中で、その中心的な存在になったことは少し気の毒な気もするよ。

慰安婦問題の詳細は、すでに「慰安婦捏造史」としてアップしているのね。詳しくはそちらを見ていただくとして、慰安婦問題の流れを見るために、その小見出しだけ上げると、
①、朝日新聞の脳内妄想から始まった
②、バトンは人権派弁護士にわたった
③、韓国は成り立ちから反日だった
④、捻じ曲げられた慰安婦証言
⑤、火のないところに火をつける
⑥、韓国の慰安婦支援は詐欺
⑦、妥協の産物「河野談話」
⑧、ドツボにはまった韓国慰安婦外交
⑨、「性奴隷」を国連に売り込む
⑩、証拠はハルモニの証言だけ
⑪、捕虜慰安婦の米軍聞取り調書
⑫、朝日新聞吉田証言を撤回
⑬、告げ口反日、歴史戦に備えて

植村隆が登場する前から、日本の赤化をめざす左翼を中心にして「残虐非道な日本軍」を強調する活動が盛んだったようだね。その中の一つが吉田清治の詐話の「慰安婦狩り」だったのよ。それを検証もせずに全国に広めたのは、後に朝日新聞の取締役西部本社代表にまで上り詰めた清田治史で、そのあとを受け継いだのが植村だったわけよ。

吉田清治の著書にある「済州島での慰安婦狩り」なるものは、早くから詐話であることは取りざたされており、現地新聞も、そのようなことはなかったとの記事も出しているようだよ。少なくともこの時点で、しっかりと裏付け取材をしていれば、慰安婦問題の展開は、まったく違ったものになっただろうね。その意味で、清田治史や植村隆、そして何よりも朝日新聞の罪は大きいよ。

上記の植村の記事には、この女性は母親から40円でキーセンとして売られ、そこから中国の慰安所に連れていかれ慰安婦にされたもので、売ったのは朝鮮人の母親で、中国の慰安所に騙して連れて行ったのも朝鮮人だったことは抜け落ちている。植村は、韓国の慰安婦支援団体の「太平洋戦争犠牲者遺族会」の会長の娘と結婚しており、義母が、日本へ補償を求める裁判を起こしていたこともあり、不都合な事実を伏せたのだろう。

この慰安婦被害者は、その後、社民党の党首となった福島瑞穂が、裁判に引っ張り出してきた金学順氏で、本人の意向では、慰安婦当時の「給与」は軍票で支払われており、日本の敗戦でそれは紙くずとなってしまったので、その補償を求めるものだったらしい。それが法的に補償に該当するものかどうか、また時効の問題など、私はわからないんだけど、確かに被害者だとは思うし、なんとかしてやるべきだとは思うけどね。それを福島瑞穂らは日本軍による強制連行の被害者として裁判に引っ張り出した。

また福島瑞穂は、韓国政府に、慰安婦問題を対日外交政策とすることを進言し、後に、社民党党首となったわけよ。そして韓国内では、慰安婦問題はカネになるという風潮が拡大していったようだ。植村の義母が会長の、「太平洋戦争犠牲者遺族会」は、「日本政府などから補償金を受け取ってやる」と広告を出し、約3万人から、弁護士費用などの名目で会費として約1億2千万円を集めた。その際、「動員犠牲者でなくても、当時を生きた者なら誰でも補償を受け取れる」などと嘘を言った例もあり、会員を集めてきた者には手当を支払うなど、その手口は先物取引の勧誘のようなものだったのよ。

また30年以上にわたって慰安婦問題を中心に活動していた挺対協(現正義連)が、怪しげな「慰安婦被害者」を集め、それらを「利用するだけ利用し」、政治と結びつき、補助金や助成金、一般からの寄付金を集め着服横領していた事実が現在明らかになりつつあるのよね。

日本にしろ韓国にしろ、慰安婦問題は、真の慰安婦被害者を救済するためではなく、左翼連中の反日のためのものでしかなく、また韓国ではさらに詐欺的ビジネスだったのよ。植村隆は、その中心に位置してはいたものの、全体的な位置づけとしては「雑魚」に過ぎないんだと思うのね。それが、朝日新聞が「ごめんなさい」した後は、攻撃が植村に、また家族にまで集中したことは気の毒には思っているんだけどね。

でもね、自分の書いた記事に問題があることはわかっていたと思うけど、ジャーナリストであるならば、その良心に従い、行動する時間も機会もあったと思うけど、それをしないで、左翼勢力の陰に隠れて、何たら大学へ天下りとかって、そりゃみんな怒ると思うよ。

ついでに、慰安婦問題の主犯の一人の福島瑞穂、ボッチ社民党で頑張るんだってよ。「集団的自営店の行使」「明日の政治は変えられないが、明日の政治は変えられる」とかって、脳みそ腐ってるようだけど、これって金学順の祟りかもね。