K2の戦力化のニュースと一緒に、高精度な韓国版バンカーバスターの量産計画が承認されたとかも、出ていたよ。それが100キロ以上離れた標的物の真ん中を正確に貫いたとかで、例によってホルホルなんだけど、でもね、これまでの地対地ミサイルの経過を考えると、なんだかなー?なんだよ。引用は、中央日報(2020/11/26)ね?

(前略)K2戦車の第三次戦力化

一方、防衛事業推進委員会はこの日、地下施設を破壊できる「バンカーバスター」の韓国型戦術地対地ミサイル(KTSSM)量産計画も承認した。2022年から陸軍に配備される射程距離150キロのKTSSMは命中率が優れている。

これに関連し国防科学研究所(ADD)が9月に公開した試験評価場面が話題になった。100キロ以上離れた標的物の真ん中を正確に貫いたからだ。

KTSSMは北朝鮮による2010年の延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発以降、開発が進められてきた。北朝鮮の長射程砲坑道陣地などを破壊するためのバンカーバスターが開発目標だった。

2014年から本格的に開発に着手したが、予算など問題で導入が遅れてきた。軍は来年から射程距離をエイテクムス水準(約300キロ)に増やした改良型(KTSSM2)の開発に入る計画だ。

この韓国の「KTSSM」の、量産計画承認とかいうニュースは、どうも怪しげなのよね。ひと月ほど前に、同じ韓国の東亜日報は、次のように報じているのよ。

2020年10月16日、韓国・東亜日報は、韓国政府が今年中の実戦配備に向け進めていた韓国型戦術地対地ミサイル(KTSSM)事業が、延期になったと報じた。

記事によると、KTSSM事業は、首都圏を脅かす、北朝鮮の長射程砲を、無力化させる目的で推進されており、国防科学研究所(ADD)やハンファは今年1月に技術開発を終えていた。しかし昨年2月に発生した開発試作品製造工場の爆発事件により、製品の量産に着手できずにいるという。さらに、今年2月からは監査院がKTSSM事業の監査に着手し、開発事業が全面中断された。現在、監査院は2018年に完了した「KTSSM事業、妥当性評価」に問題がないか調べているという。

このKTSSM事業なるもの、どうも嘘くさい感じがするのよね。韓国は、北朝鮮の長射程砲に対する地対地ミサイルとして、「玄武」シリーズを研究開発しており、2016年の報道では、既に玄武2と玄武3を合わせて、800基保有しており、2017年までには900基を追加して保有数を計1700基に倍増させ、さらに第2次5ヶ年事業で300基追加して、最終的に計2000基を配備する予定だったはずなのね。これにより、北朝鮮のミサイルと長距離砲戦力の70%を除去することができる時間が、従来の6日から1日に短縮できるということだったのよ。

北朝鮮が「ソウルを火の海にする」と公言している中での、これらの配備計画は妥当なものと思うんだけど、この計画は予定通り進んでいるのだろうか、「玄武2と玄武3を合わせて800基保有、2017年までには900基を追加して保有数を計1700基に倍増」とかいうのは、本当なんだろうか。

この玄武シリーズのメインの玄武2は、韓国の国家情報院の指導のもとで、1998年、韓国人のスクラップ業者がロシアから盗み、秘密裏に韓国に持ち出されたものなんだって。2001年にも、エンジン3個とノズルの搬出に成功し、玄武2の開発は、ここから始まったらしいのよ。そして2017年までには、この玄武2をもとにした地対地ミサイルで、防衛網は完成しているはずなのよね。

でもね、このKTSSMは、「2014年から本格的に開発に着手、2017年に試射に成功」とあるんだけど、今年の10月には「KTSSM事業、妥当性評価に問題がないか」の調査、そして今回の「量産計画の承認」となっているのよ。そして、KTSSMが、目標のど真ん中を貫く動画が公開されたのよ。これまでの韓国兵器の、うさん臭さを見ている私は、なんかポッケナイナイとかいろいろあるんじゃないのかとか、とても信じられないのよね。

つい先日に、海外各国の貴賓を招き、行った対戦車ミサイルの試射では、射程30kmのミサイルが、目標から15kmも離れた田んぼに着弾したりしたよね。それが150km射程のKTSSMが、目標のど真ん中に命中とか、信じろというほうが無理だと思うけど。

それに韓国では、お犬様の祟りで、まともなロケットエンジンを作れないとか言ってる人がいて、その動画を紹介しておくので、是非ご覧ください。