いつも面白ネタを提供してくれる、韓国次期戦闘機KFX計画。金づるにしてきたインドネシアに捨てられて、終了かも。これで輸出の話とかもきっとパーだよね。ご愁傷様。でもね、これまでたくさんの完成予想図は残ったよね。原寸大模型だってできたじゃなーい。それに、なんか空母計画で、軽空母ではなく中型空母にして、KFXを艦載機にするとかも言ってたよね。夢は果てしなく広げることはできるよ。引用はZAKZAK(2020/12/09)ね。

8兆7000億ウォン(約8340億円)もの開発費が投じられる韓国の次期戦闘機(KF-X)開発計画が、試練に見舞われている。

韓国やフランスのメディアは7日までに、インドネシアがフランスからラファール戦闘機48機の購入を検討しているもようだと報じた。インドネシアは韓国の次期戦闘機KF-Xの開発計画に参加しているが、2017年以降、開発予算の分担金を滞納している。滞納の理由は「資金難」と説明されてきたが、その一方でフランス製の戦闘機を買うとは話のつじつまが合わない。もはや、韓国との共同開発への関心は失せたということだろう。

フランスのパルリ国防相は3日に出演したテレビ番組で、ラファールの売買を巡るインドネシアとの協議は「非常に順調に進んでいる」と明らかにした。インドネシアのプラボウォ国防相は今年、2度にわたって訪仏。ラファールの購入について話し合ったとみられていた。

韓国メディアの報道によれば、プラヴォ国防相は昨年の就任後、「国防予算と装備を全面的に見直す」と宣言し、米欧の戦闘機に対する関心を示していたという。また今年7月には国防次官がKF-Xについて「インドネシアが得られる利益が大きくない」と発言。現地メディアは「インドネシアはすでにKF-Xへの関心を失っている。財政的な条件も良くない」とする軍消息筋の発言を伝えたという。

では、インドネシアがKF-Xへの関心を失った理由は何か。韓国紙・世界日報の軍事専門記者であるパク・スチャン氏は、「ステルス性能も、兵器の搭載能力もまともに備えないまま開発を進めた結果だ」と指摘している。

KF-Xは、韓国が初めて自力で開発する本格的な戦闘機だ。いきなり完ぺきなステルス性能を期待するのは無謀かもしれないが、インドネシアとしては、自国の要求水準に満たないものにカネを出し続けるわけにも行くまい。パク氏は続ける。
「2010年代中盤に開発が始まった機体(KF-X)が、1970~1980年代に開発された戦闘機(ラファール)に押されてしまう状況が発生したのだ。貧弱な兵装のためだ。

KF-Xに搭載される航空兵装のうち目を引くのは、メテオ空対空ミサイルくらいだ。在来型の航空爆弾のほかに統合直接攻撃弾(JDAM)、韓国型精密誘導爆弾(KGGB)が追加されるが、KF-16にも満たない水準だ。多機能位相配列(AESA)レーダーを含む電子装備はなお開発中である。

ちなみに、KT-Xの兵装が貧弱なのは、文在寅政権の外交下手の影響が大きいことも付け加えて置く。

韓国の聯合ニュースは7日、インドネシアのラファール購入に向けた動きを受けて、韓国政府は確認に追われていると報じた。また、同政府はインドネシアがKF-Xの共同開発から離脱する可能性は低いと見ているものの、軍需産業の関係者らは離脱は「既定路線」と見ているという。

2001年3月、韓国空軍士官学校の卒業式で、金大中大統領(当時)によりKFXの開発計画が発表された。それが20年もかかって、ようやく完成模型ができあがって、海外からもお客さんを呼んでホルホルしてたのよね。

このKFX計画、カネがかかりすぎるということで、2008年には白紙となる可能性があったのよ。それを、共同開発ということで、トルコとインドネシアを引っ張り込んだわけよね。でもね、韓国はきっと吹っ掛けたんだと思うんだけど、トルコは「韓国とは対等な関係には合意できそうもない」ということで、賢明にも早々と離脱。でもねインドネシアは、計画完了後、約50機を受け取る為に、開発費用の20%の予算を負担する事に合意したんだって。

それでもカネがなくなり、計画そのものが見直され、機体はロッキードマーチン社技術ですでに完成していた練習機 T50をベースとして事業継続をはかったんだってよ。共同開発で資金を出しているインドネシアにとっては、これは詐欺的行為だよな、インドネシアは、「計画に何ら成果が無かったと韓国を批判」とかって当たり前だよ。

そのためもあってか、韓国はステルス機能を持った双発機とし、開発費を8兆ウォン(約7854億円)に増額。完成予定時期を2025年としたらしいのね。その後も、ボーイングとエアバス、大韓航空などがKFX計画に参画することが発表されたりもしたけど、入札に応募したのは、これまで開発を進めていたKAIだけだったんだって。

KAIは、練習機のT50での技術提携があるロッキードマーチン社を抱き込み、KFXの核心技術のAESAなどの技術供与を狙っていたのが拒否され、韓国は米国以外の、イスラエルなどの第三国からの技術移転を模索、結局はこのKFX、国産化率は65%で、機体は国内で組み立てられるようだけど、なんか重要な装備の多くは、あっちこっちからの寄せ集めみたいだよ。

エンジンはアメリカのGEから、AESAレーダーは、イスラエルの企業がイタリアから技術支援をうけて開発したとかいうしろもの、またアメリカは、KFXに空対空ミサイルと空対地ミサイルを統合するためのデータ開示を拒否。韓国はやむを得ず欧州製のミサイルを統合して使用することになったんだって。

そんな状態の中で、KFXはそれぞれの部品や兵装の権利が複雑に入り組んだものになり、スペックも当初と比べてどんどん低下し、2015年、インドネシアは、ようやく韓国の詐欺的手法に気が付いたのか、KFX事業からの撤退を発表したんだって。

それでも韓国は、インドネシアは財政状況が悪化したためで、好転すればまた復帰するとか言ってるらしいけどね、インドネシアはすでにKFXに見切りをつけて、フランスからラファール戦闘機48機の購入を検討しているんだって。ラファールは1970~1980年代に開発された戦闘機だけどね、2010年代から現在も開発が続けられているKFXは、完成したとしてもそのスペックは、特に兵装の面で大きく見劣りがするんだってよ。

どうやら、KFX事業は、モックアップの完成で、事業終了となりそうだよな。でもねそこは韓国、次の予算を引っ張る手立ては考えているようで、KFXを中型空母に搭載する艦載機として開発することを考えているようだよ。よくやるよな。