韓国の公正・正義・平等のムンジェイン政権に、巨大ブーメランが突き刺さったようだよ。捜査の手を伸ばしてくる検事総長を追い落とそうと、ムン大統領が裁可した懲戒処分が、検事総長側の執行停止の申し立てを裁判所が認め、停職処分は停止され、検事総長復帰だってよ。ムンジェイン、ざまーだよな。引用は朝鮮日報(2020/12/25)ね。

ソウル行政裁が24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が下した尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長に対する停職2カ月の懲戒処分を覆した。大統領権力の象徴である人事権が裁判所によって損ねられたものであり、政権全体への打撃は避けられないとみられる。特に文大統領が最後まで信任していたチョ・グク前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム氏まで前日、一審で子女の入試不正疑惑で懲役4年の判決を言い渡され、政界からは「尹総長の完勝」「大統領のレームダック化が加速しそうだ」との声まで上がり始めている。

青瓦台と共に民主党は「検察改革」という名分で秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官を立て、事実上の「尹錫悦追放」を推進してきた。尹総長が政治的な欲望からチョ・グク前法務部長官の家族をはじめ、現政権の中心人物に対する強引な捜査を行っていると主張した。秋長官は今年1月の就任直後、人事異動で尹総長の側近を追放し、尹総長を「植物総長」に仕立て上げ、ついには懲戒のカードまで切った。尹総長は「検察改革」の障害であり、追い出さなければ検察改革を完成できないという論理を唱えた。

これまで大統領は尹総長に関する直接的な言及を避けてきた。しかし、今月16日に憲政史上初めて現職の検察総長に対する懲戒処分の具申を受け、そのまま裁可した。尹総長に対する懲戒の最後の瞬間になってステージに上がった。文大統領は22日、大法院長ら5府の要人を青瓦台に招いた席で、尹総長の懲戒処分に関する裁判所の決定を控え、「権力機関の改革問題で対立が多い。それを克服し、改革を前進させる上で力を合わせてもらいたい」と発言した。このため、今回の決定は「大統領VS検察総長」という性格が強まったが、裁判所は尹総長を支持した格好になる。

青瓦台はショックを受けた。文大統領が国民的反対世論にもかかわらずに強行した尹総長懲戒の正当性が大打撃を受けたからだ。青瓦台は裁判所の決定当日、公式の反応を示さなかった。内部からは「検察に続き、今度は裁判所まで保守世論に便乗し、政治ブームだ」とする強い批判の声も漏れた。しかし、ある関係者は「文大統領の立場では、自身が任命した総長を直接懲戒までしたのに、こんな結果が出て、とても困惑しているはずだ。尹総長を無理に懲戒したという批判も高まりそうだ」と語った。特に尹総長が捜査を指揮してきたチョ・グク前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム氏の事件で有罪判決が出たことも重なり、大統領の政治的負担もさらに大きくなった。文大統領は今年初めの新年記者会見で、チョ・グク問題で世論が悪化している状況でも、「チョ前長官が今まで経験した苦難だけでも、私は心に大きな借りを負っていると思う」と述べ、チョ前長官をかばった。

与党からは今回の裁判所の決定が文大統領の人事権に大打撃を与えるという評価とともに、任期末のレームダック化加速につながり、政局運営に重荷になりかねないとの懸念が示されている。まず、月城原発問題、蔚山市長選介入疑惑、ライム・オプティマス事件など検察の政権に対する捜査を防ぐため、強引な手段に出たという責任論に直面することになった。同時に、尹総長が直ちに職務に復帰し、「生きている権力」に対する捜査を急ぐと予想されることから、それに伴う負担にも耐えなければならない状況だ。最近の世論調査では大統領の支持率も下落傾向だ。不動産問題で世論が悪化している上、コロナが拡大する中、政府のワクチン確保遅延に対する責任論も強まっている。政界関係者は「秋美愛氏と尹錫悦氏の対立が1年以上も続き、国民分裂の様相が強まったことに対する責任論も出てくるはずで、辞意を表明した秋長官の後任探しも難航しそうだ」と話した。

「尹錫悦追放」へと変質してしまった検察改革の動力もかなり失われそうだ。文大統領が新年早々の発足を強調し、与党が法律まで改正して推進した高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の意味も色あせかねない。与党からは「公捜処の最初の捜査対象は尹錫悦」という主張が多かったが、それも実現の可能性は低下している。

ブーメランは、どこの国でも左翼の専売特許なんだろうか。表では「公正・正義・平等」とかいっていながら、権力を手にしたとたん、裏ではセクハラ、パワハラ、裏口入学に贈収賄。

このユン・ソンヨル検事総長は、崔順実ゲート事件の捜査にも関わり、ムンタンにより検事総長に抜擢されたんだよね。そのとき、ムンタンはバカだから、「大統領府でも政権与党でも、権力に不正があれば厳正に捜査せよ」と訓示を行ったんだってよ。

ところがこの検事総長、ポストムンタンの有力候補で、実質的なムン政権ナンバー2だったチョグク玉ねぎの捜査を「厳正に」始めてしまったのよね。そしたら次々と出るわ出るわ。パワハラに裏口入学に私募ファンド。「大統領府でも政権与党でも、権力に不正があれば厳正に捜査せよ」の大ブーメラン。

ムンタン慌てて、「検察改革」を名目に、チョグク玉ねぎを法務大臣にしてもみ消しを図ろうとしたわけよ。普通、本人とカミさんが容疑者として捜査されている人物を、法を守る立場である法務大臣にするかー?もうこの時点で、ムン政権の「公正・正義・平等」が、詐欺的言辞であることはあきらかになっているよな。

このチョグク玉ねぎ、法務大臣になって「検察改革」とかって必死にやってたみたいだけど、なんか自分とカミさんの捜査を妨害しているようにしか見えなかったんだけどね。

ユン・ソンヨル検事総長、大統領命令を守り、「厳正に捜査」している中で、「不公正・非正義・不平等」のムン政権の闇にのめりこんでいったんだろうね。特に、月城(ウォルソン)原発評価操作、蔚山(ウルサン)市長選挙工作、それに私募ファンドのオプティマス疑惑は、ムン政権を丸ごと吹き飛ばす威力を持ったもののようだよ。

焦ったムンジェインは、守護巫女のチュミエを法相に送り込み、捜査を妨害し、ユン・ソンヨル検事総長の失脚をはかったわけよね。チュミエ法相は、検察幹部を総入れ替えし地方に飛ばしムン政権に近い人物を配する「大虐殺人事」を行い、民主主義国家では行うべきではない指揮権発動を4ヶ月で3回も行い、ユン検察総長を事件の捜査から手を引かせている。

そして、でっち上げとも思える難癖をつけて、失脚をねらったのよね。でもね、このあからさまな守護巫女チュミエの謀略は、ムン政権支持層でも批判的な見方をする者が出始め、ムンジェインの支持率は就任以来最低となり、チュミエの出した懲罰は空振りとなり、ムンジェイン自身が裁可した「停職2ヶ月」も、裁判所が執行停止としたのよ。

ここまでの一連のムン政権での捜査妨害で、ユン検察総長が進めるムン政権の闇が、いかに核心を得ているのかがわかるような気がするよ。復帰したユン検察総長は、一層強力に捜査を進めるんだろうね。対立していても、同じ韓国民としての信頼関係があれば、政治の混乱を避けるために、互いに何らかの妥協をすることもあるんだろうけど、積弊清算で対立を煽るだけあおり、火病チュミエ法相が、汚い手を乱発した結果がこれなのよ。ムン政権の闇が一気にあぶりだされるかも、ワクワク。