コロナ感染、日本でもイギリスのように、一日5万人を超える状況になるのも、現実的に思える状況になってきたよね。東京や大阪などでの感染が、地方に拡大していけば、そうなるだろうね。「田舎」での生活の中では、コロナが感染拡大する要素はほとんどなく、地方で感染拡大が今後あるとすれば、それは、「都会」から持ち込まれるものなんだと思うよ。記事引用は文春オンライン(2020/01/06)ね。

新型コロナウイルスは、感染の勢いが収まらない東京だけの問題ではない。感染者が滅多に出ない地方でも大きな影響を受けているが、特に感染した本人が受ける心理的なダメージは首都圏以上かもしれない。
一人の女子大生が東京でコロナに感染して帰宅したことで、知事は緊急会見を開き、大規模なPCR検査が行われ、通っている学校は閉鎖。地元では尾ひれが付く噂が広がる……。そんな大騒動がいままさに起きているのが島根県だ。

「たった1人のために1000人が検査することになった。その子は無症状なのに! 今、こっちは蜂の巣をつついたような騒ぎになっている」
(中略)
発端は大きなニュースになった東京・新宿でのクラスターだ。新宿シアターモリエールで6月30日~7月5日の間、全12公演が上演された舞台「THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-」。主催者のライズコミュニケーションは7月15日、公式ホームページで出演者17人、スタッフ8人、客34人の計59人が感染したと発表した。
その客のうち1人が島根県出雲市に住む10代の女子大生だと判明したのは、7月14日のことだった。

島根県内でのコロナ感染者は女子大生が25人目だったが、そのうち23人が4月上旬、松江市内のガールズバーで発生したクラスターとその家族という限られた範囲だった。2カ月ぶりの感染者の発覚に、島根県内は大騒ぎとなった。

(中略)

7月14日の記者会見の場で、県立大学の学長は同じキャンパスに通う学生と教職員にPCR検査を要請すると表明。女子大生は無症状だったが、指定医療機関に入院することが決定した。
7月16日に島根県は行動調査の結果、女子大生の濃厚接触者はゼロだったと発表したが、周囲の対策は続いていく。
まず、出雲市内にある県立大学のキャンパスが閉鎖された。女子大生のアルバイト先のホームセンターと焼き鳥屋は店舗名が公表された上で、自主的に臨時休業を始めた。

さらに、アルバイト先の従業員や客が続々とPCR検査の列に加わっていった。この時点で「検査人数1000人」と行政関係者が見立てていたという。感染拡大の防止には必要な検査とはいえ、わずか1人の感染に1000人調べなくてはいけなくなるのである。(検査結果は全員が陰性)

(中略)

ただ、検査を受けた全員が陰性だっただけでは、女子大生をめぐる騒動は幕引きとはならなかった。出雲市内で話を聞いてみると、その後も対応が続いていることが分かった。
「女子大生のアルバイト先の焼き鳥屋で食事をしたことがある男性が自主的に自宅でこもっている」(60代、女性)
「地元のスポーツ大会開催が今回の騒動で吹っ飛んだ」(70代、男性)
「今回の感染者判明で、自治会の集まりが中止になった」(70代、男性)
「女性と言うだけで、コンビニでレジに並ぶと爺さんがビクッとする」(40代、女性)
さらに深刻なのが、個人についての噂の数々だ。「アルバイト先のホームセンターでは〇〇を担当していた」「彼女は、大学や周囲には内緒にしたまま東京に出かけていたらしい」「あの子は(県内の)〇〇出身で間違いない!」などと、もっともらしい話がたちまち広がった。
大学関係者でもない四囲の住民が、見てきたかのように女子大生の素性を語りまくる。しかし、詳しく聞いてみると、その情報に何一つ裏付けはなかった。

すでに政府の緊急事態宣言が解除されており、東京への往来は個人の自由だ。ましてやアルバイト先で何を担当しようと、出身地がどこであろうと、全くもって関係のない話ではないか。女子大生は、新宿の“劇場クラスター”で新型コロナに感染してしまった、あくまで被害者だ。

(中略)

関係者によると感染した女子大生はその後も無症状で、近く退院する見込みだという。最初に一報をくれた知人が語る。
「これが田舎なんだ。人口密度が低く、ホストクラブもない。普通の生活をしていれば、感染の機会はまずない。世の中は『ウィズ・コロナ』というが、田舎ではまだ珍しい。だから、よそからウイルスを持ち込むと大変なことになるよ」
東京で感染し、地方に広げる。島根での大騒動は“新しい感染様式”の一例に過ぎない。

今日(2021/01/07)、東京ではこれまでで最大の2447人の新規感染が発表され、全国でも6000人を超える最大の新規感染が発表されたよ。このまま地方へ感染拡大すれば、イギリスのように、連日新規感染者が5万人を超す状況が生じるのはまちがいないだろうね。これに対して、この記事にある、まだ大都会からの感染の波が、到達していない島根県は、同日の新規感染者は2人だけなんだって。私の住む宮城県は、同日の新規感染者数は過去最多の75人で、圧倒的に仙台市が多いのね。

私の知っている限りでは、仙台市での感染は、外国人の英語補助教員を中心とした若い方々が、イギリスパブで飲み会を行い、クラスターが発生し、それがそれぞれの家庭や職場内で感染したのね。また、若い女性が、東京のライブに出かけ感染し、家庭内で感染させてしまったこともあったよな。

これまでのクラスターの状況から考えれば、そのほとんどは、ノンベーとスケベーとバカサワギの、都会の遊び場からのようだよな。田舎には当然、そのような遊び場はほとんどなく、夜の8時ころには、町の中央部でも、人っ子一人歩いておらず、時短営業とかほとんど関係ない話なのよね。この記事にあるように、「人口密度が低く、ホストクラブもない。普通の生活をしていれば、感染の機会はまずない」だよね。

江戸時代でも、恐らくはインフルエンザのような感染症が集落に外部から持ち込まれ、集落が全滅したというような伝説が伝えられており、そのようなことから、集落の入り口には、厄除けの藁人形などが祀られているよ。現在は、交通の便もよくなり、拠点都市には病院もそれなりにはあるんだけどね、でもね、田舎町は高齢化が進み、集落によってはほとんどが老人の一人暮らしのようなところもあって、医療設備も十分ではなく、イギリスのように感染が拡大すれば、下手したら集落全滅なんていう可能性だってあると思うのよ。

この記事を見た人の中には、「田舎は閉鎖的」とか「大げさに騒ぎ立てている」とか「感染者に対する差別」とか言い出す方々もいるかもしれないけど、立場を逆に考えれば、田舎町の方々の思いがわかると思うんだけどね。

それが分かれば、自分が感染しないようにの「自助」を徹底して考えるべきだし、そうすれば当然、自分がコロナの感染拡大者にならなくてすむし、そのためには都会での「ノンベー」「スケベー」「バカサワギ」を控えるのは当然のことだよな。

今回の首都圏での感染拡大は、忘年会やクリスマス、カウントダウンとかで、「ノンベー」「スケベー」「バカサワギ」をやった方々が引き起こしているんだと思うのよ。いずれ、都市部から地方へ帰省や、場合によっては「コロナ疎開」が必要になったとき、田舎の方々が、それらを拒絶する事態にもなるかも。