中国メディアが、日米仏3ヶ国による、尖閣諸島での陸海合同軍事演習の可能性について報じているよ。もしかすると、イギリスも参加するかもしれないよな。これまでの、中国の、カネと軍事力による、新植民地主義的動きに対して、日米はもちろん、ヨーロッパ諸国も、危機感を持ち始めたんだろうね。引用はレコードチャイナ(2020/12/10)ね

2020年12月9日、網易は、日本、米国、フランスが来年日本付近の「無人島」で実施する合同軍事演習について「釣魚島(尖閣諸島の中国名)で行う可能性さえある」と報じた。

記事は、日本メディアの報道として、日米仏の3か国が来年5月に初めての陸海合同軍事演習を開催することですでに同意した可能性があると紹介。この演習が日本の「年間を通じて人が居住していない島」で行われる見込みで、自然災害発生時の緊急救援連携が主な目的だと紹介した。

その上で「本来アジアの日本、欧州のフランス、北米大陸の米国が一緒に軍事演習をする必要はない。ターゲットはわれわれ中国だ」と主張するとともに、緊急援助が目的の訓練であれば陸・海の大規模な軍備を出動させる必要はないとし、演習には別の目的があるとの考えを示したほか、演習を行うとされる「無人島」が尖閣諸島になる可能性さえあるとしている。

また、アジア太平洋地域では来年、日米仏3か国の演習以外にも「非常ににぎやかになる可能性がある」とし、英国が来年年初にクイーン・エリザベス級空母を中心とする空母打撃群を日本沖に長期派遣する意向を示しており、日米両国との合同軍事演習に参加する可能性があると伝えた。

いよいよ中国のコロナ問題と人権問題、そして覇権主義は、欧米諸国を団結させ、中国を孤立させ始めているよね。それを中国にもはっきり知らしめるためにも、日米仏が東シナ海で合同軍事訓練を行うということは、非常に良いことだと思うよ。またそれが尖閣諸島を絡めての訓練であれば願ったりかなったりだよな。

たしか、尖閣諸島の大正島と久場島は、米軍の射爆場になっているはずだよね。大正島は、主島の魚釣島からの距離は東方約103km、久場島は東北方約22kmの位置のようだね。両島とも、1978年6月以降使用されていないようなのね。アメリカが使用するとすれば、問題は何もないよな。問題があるとすれば、アメリカと日本の、対中国の戦略的覚悟がどうなのかということなんだけどね。

アメリカはバイデン政権になり、中国に対してそれなりの強い姿勢を見せるかもしれないけど、「戦略的放置」とかって日和っちゃう可能性があるかも。日本の場合も、チャイナマネーに色目を使っている方々がそれなりにいそうで、いざというときにやはり日和っちゃう可能性があるよな。尖閣諸島は日本固有の領土としながら、そういう大局的な戦略感のなさが、近年の中国の意図的な領海侵犯を許してしまっており、主権を危うくしているんだと思うよ。

日本とアメリカは、植民地主義的動きを封印する上での、民主主義と人権を守る確固とした姿勢を見せてほしいよな。そのためには、日米仏の、できれば英、豪、印なども一緒ならなお良いんだけど、尖閣諸島海域での合同軍事訓練、是非やってほしいよ。

ただね、ちょっと心配なのが、大正島って、島は島なんだけどちっぽけな島なんだよね。写真で見る限り、爆撃訓練なんか数回もしたら、なくなってしまうんじゃないかと心配なくらいの島なのよ。日本は思いやり予算とかで、中国が南シナ海でやったように埋め立て工事とかで、「国土強靭化」して訓練場を整備したらいいんじゃね。それに、より充実した訓練が可能なように、尖閣の主島の魚釣島には、レーダーと飛行場、ヘリポートとかあったらいいと思うよ。

日本は、尖閣は日本固有の領土とかいいながら、灯台も桟橋も設置できず、それどころか自然調査すら、中国への配慮からできないでいるような状況を、この付近で打破しなければ、そう遠くない先に、「尖閣は核心的利益」と主張している中国にかすめ取られると思うんだけどね。