赤化南北統一をめざすムン政権にとっては、サムスン財閥は解体され国有化される運命なんだろうね。現代財閥は、左派政権には協力的で、南北統一も視野に入れて政権と関係を持っていたような感じだったけどね。でもね、サムスンも現代グループも、その基盤は資本主義社会のもので、左派政権と相いれるものではないのよね。結局は利用されて捨てられる運命なのよ。引用記事は朝鮮日報(2019/10/23)ね。

財界も激高「北、現代グループの金で核兵器完成させ『兎死狗烹』」
引用:朝鮮日報(2019/10/23)

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が23日、金剛山観光施設で現地指導を実施し「見るだけで気分が悪くなる南側(韓国側)の施設を全て運び出せ」と命じた。これについて我が国の財界では「血と汗を流して金剛山観光事業を実現させた現代グループを北朝鮮が『兎死狗烹』(必要な時は重宝がられるが、不要になればあっさり捨てられること)のごとく扱った」と激高した反応を見せている。

財界のある関係者は「現代グループは金剛山観光事業を開始して発展させる過程で、北朝鮮への送金容疑で捜査を受け、故・鄭夢憲(チョン・モンホン)会長が自ら命を絶つなど厳しい試練を経験してきた」と述べた。

この関係者は「北朝鮮は金剛山観光事業を通じて稼いだカネで核兵器を完成させた後、これ以上我が国の企業には利用価値がなくなったと判断したようだ」として「だからといって金剛山に残された痕跡(施設)に対して乱暴な言葉を浴びせ、整理対象だとけなすのは、鄭会長と現代グループに対する礼儀を欠いている」と指摘した。

現代グループの金剛山観光事業が本格化したのは1998年に遡る。故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ名誉会長は、息子の鄭夢憲会長と共に、金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長と面会して事業権の取得に成功し、1か月後に金剛山観光が始まった。この過程で鄭周永名誉会長は牛500頭を率いて訪朝するなど、金正日委員長の心をつかむためにあらゆる方面で努力した。

金剛山観光を含む各種の対北事業で現代グループの試練が始まったのは、鄭周永名誉会長が他界した後の2002年からだ。当時、政界では現代グループが北朝鮮に秘密裏に巨額のカネを送金したとの疑惑がささやかれ、03年に政府が特別検察官制度を適用することにして本格的な捜査が始まった。

特検の捜査の結果、現代グループは金剛山観光など各種の対北事業の過程で、北朝鮮に5億ドルを送金したことが分かった。当時、財界では、現代グループが「太陽政策」を表明していた政府の圧力に耐えかねて対北送金を実施したという「同情論」が多く聞かれたが、特検の強力な捜査を避ける道はなかった。結局、対北送金と裏金づくりなどに対する捜査の過程で、重圧に耐えられなくなった鄭夢憲会長は、2003年に自ら命を絶った。

現代グループの金剛山観光事業は、グループの全体的な業績悪化にもつながった。鄭夢憲会長が対北事業をめぐる特検の捜査を受けて経営に集中できなくなると、現代電子と現代建設がワークアウト(企業改善作業)に突入し、中心的な系列会社だった現代商船も、自動車運搬船などさまざまな肝いり事業を売却せざるを得なくなった。

08年に韓国人観光客のパク・ワンジャさんが北朝鮮軍の銃撃を受けて死亡し、金剛山観光が全面的に中断した後も、現代グループの試練は続いた。鄭夢憲会長の後、妻の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が経営を継承したが、海運業が厳しい不況に突入し、経営危機が深刻になったのだ。結局16年に現代証券を含む金融系列会社まで売却対象となり、現代グループは対北事業開始から20年で中堅企業レベルまで規模が縮小した。

現代グループが没落する間に、韓国から入ってきた資金と金剛山観光事業を通じて莫大なカネを手にした北朝鮮は、核兵器の製造に熱を上げた。米国をはじめとする国際社会の圧力と経済制裁が続く状況でも、北朝鮮は核開発を続けた。

国内外の専門家らによると、北朝鮮は現在、数十基の核兵器を保有していると推定される。バーウェル・ベル元在韓米軍司令官兼韓米連合司令官は11日、駐米特派員出身のジャーナリストの会、韓米クラブに送付した文書で「北朝鮮が、韓半島では核兵器を使用する力量を確保したと判断する」と伝えた。

財界関係者は「核兵器開発と現在のわが政府の一方的な『求愛』によって、北朝鮮は南北関係で確実な主導権を握ったと判断しているだろう」として「20年間、政府を信じて厳しい試練を甘受してきた現代グループだけがスケープゴートとして残った」と話した。

韓国では、経済の大きな部分は財閥が占めており、「10大財閥」が韓国経済の大半を担う現在の状況は、「漢江の奇跡」以来の軍事政権が残した負の遺産とも言えるものなのよね。

韓国では、李朝時代には、両班政治の中で、インフラ整備や産業振興策などは殆ど行われず、近代化に必要な民間の資本の集積などは殆ど行われておらず、日本統治時代になって、日本の資金で行われた近代化により、ようやく韓国内でも商工業が盛んになり、資本の集積ができるようになり、韓国の財閥の芽が生じたのよ。つまり韓国の財閥の殆どは、ある意味では「日帝残滓」ということになるわけよね。

韓国自身による近代化は、実質的には、朝鮮戦争で破壊され、困窮の極にあった韓国の再建であり、朴正煕を中心とした軍事政権と結びついた財閥の手によるもので、「漢江の奇跡」がそれなのよ。

朴正煕は、韓国にはめずらしい「内なる名誉」を持っていた「愛国者」だと私は思ってるのね。陸軍士官学校出身で、日本とも太いパイプがあり、日本の妥協を引き出し、1965年の日韓基本条約で資金協力を引き出し、また日本は長期間にわたり技術協力を行ったわけよ。

朴正煕周辺は、当然、親日的であり、それまでの経緯から財閥もまた親日的であり、朴正煕はそれらの財閥をてこにして輸出志向型工業化政策を推し進めたのよね。もちろん、近代化を推し進めるうえで、その手法は独裁的であり、労働組合などは徹底的に抑圧したようだよ。

間違いなく現在の韓国の基礎を築いたのは朴正煕と財閥の力によるものが大きいと思うんだけど、その後、豊かになってくるにつれ、財閥は次第に大義を失い、権力とカネにより傲慢になり「両班化」していったわけよ。

それは財閥に限らず、韓国民全体も権力志向の拝金主義に陥り、ウソと詐欺が跋扈する社会に堕していき、セウオール号事件が起き、チェスンシルゲートとなっていったのよね。韓国の左翼はそこをつき、ムンタンは「機会は平等、過程は公正、結果は正しい国」を掲げ、ロウソク衆愚を煽り、政権を握ったのよ。そして玉ねぎチョグクなんだって。バッカじゃん。

結局は、強欲傲慢の両班政治の伝統を持つ韓国は、チェスンシルでなくとも、チョグクでなくとも、多くの者が、チャンスがあれば、ウソでも詐欺でも権力を握りカネを得たいと考えてるのかもね。

漢江の奇跡の結果、ベトナム戦争の特需などもあり、韓国は経済的にうるおい、さらには民主化運動で軍事政権が倒れると、民主化運動を担ってきた386世代を中心に、南北統一の機運が高まったのよ。そして韓国では、南北統一への具体的な一歩となると思える「南北首脳会談」は、韓国では大きな支持率を得るものになっていったのよね。

しかしこの当時の北朝鮮は、経済的には逼迫し始めており、韓国の金大中や盧武鉉の太陽政策は渡りに船で、北の金正日は「南北首脳会談」に対して10憶ドルの支援金を要求したのよ。金大中は5憶ドルを現代グループを通じてこれを支払い「南北首脳会談」を行い、韓国初のノーベル平和賞を受けたわけよ。

その後の廬武鉉も「南北首脳会談」を意図したが、この時も北からは10憶ドルを要求され、ノムヒョンはやはり現代グループを通じ5憶ドルを支払ったとされる。このときの、政権No2として、ムンタンが秘書室長をしていたわけで、当然、この裏資金作りには深く関わっていたはずだよな。

結局、現代グループは、裏資金の見返りとして、7つの対北朝鮮事業の独占権を取得する見返りに、4億5千万ドルを北朝鮮に送金した。香港、マカオなど北朝鮮の海外口座へ「分散入金」し、これには、国家情報院も動いたとされる。

金大中政権以降、訪朝の道が開けたことに伴い、親北もしくは左派寄りの諸勢力が我も我もと北朝鮮を訪れたわけよ。1998年以降の10年間で、社会文化交流を名目として4万1千人以上が北朝鮮を訪問したのよ。これらのうち相当数は、多かれ少なかれ裏金を「会談代」形式で渡したようで、「北朝鮮の人物と会談する際に支払う金は、地位によって違い、少なくとも数十万ドル(約数千万円)で、多ければ100万ドル(約1億円)にもなった」んだって。なんやかんや合わせて10年間で数千億円のカネが北朝鮮に渡り、それが核開発やミサイル開発に使われてきたのよ。

これまでの経過から考えて、ムンタンとキムタンの「南北会談」で、当然、裏側で10憶ドル規模の支援金、あるいは支援の要求があり、開城工業団地再開や南北鉄道の開設を約束したんだろうね。また現代グループは、開発はしたものの、国連制裁以降放置されたままの金剛山観光の利権を求めたんだろうね。当然、現金の要求もされていることは推測され、会談後、北にミカンが贈られたらしいんだけど、そのミカン箱の中身は現金だったのでは、ともいわれてるのね。

これが韓国の左派政権が行ってきた「太陽政策」の実態であり、政権内部は李朝末期の「両班政治」そのもので、ムンタンが言った「機会は平等、過程は公正、結果は正しい国」からははるかに遠いものなのよ。そしてその左派政権に肩入れしてきた財閥は、北のキムタンからは用なしとされ、ムンタンに餌をくれと騒げば、鍋に入れられ煮て食われるだけの状態になっているんだよ。

サムスンは、韓国から逃げ出す準備を進めているようだけど、現代財閥もそうした方がいいんじゃねーの。

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『兎死狗烹』、なるほどねー。でも、もしかして「食われる犬」は、現代財閥のみならず、火病を発症してムン政権を支持してきたロウソク衆愚たちも同じ運命かもね。もしね、韓国の今度の総選挙で、ムンジェインの与党が勝利したりすれば、いよいよムンジェインの永世大統領への道が開かれ、半島は赤化南北統一完成しマンセーになるんだね。
でもね、こっち来ないでね、こっち見ないでね。日本はなーんにもお役には立てないからね。