GSOMIAがらみで、韓国の反文勢力は、「クーデターも辞さず」の様相を呈してきたようだね。ムンジェインを命をかけても引きずりおろすとする「決死隊」までできてるんだって。時代錯誤っぽいんだけど、主体派に事実上乗っ取られた韓国では、それしかないのかも。引用はZAKZAK(2019/11/04)ね。


韓国で反文勢力の「決死隊」決起か!? GSOMIA破棄阻止へ軍OBら「命をかけて文大統領を引きずり下ろす」 識者「失効期限の23日まで予測不能」

引用:ZAKZAK(2019/11/04)

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、軍の現役・OBらが不信感を強めている。北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返すなか、文政権が米韓同盟を軽視し、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を取り消さないからだ。自由民主国家の危機に、退役後、予備役に回った若者らの一部は「決死隊」を名乗り、「命をかけて文大統領を引きずり下ろす」と覚悟を固めているという。識者は、GSOMIAが失効するタイミングで、「決死隊」と軍部が決起する可能性を指摘した。

《歴代の韓国国防相ら「戦時作戦統制権の返還時期、政治ではなく韓国軍の能力を考慮せよ」》
朝鮮日報(日本語版)は10月31日、こんなタイトルの記事を掲載した。
「戦時作戦統制権」(統制権)とは、朝鮮半島有事の際、米韓連合軍を米軍が指揮する権限。文政権は2022年に米軍から韓国軍に移管させる目標を立てている。
だが、記事では、国防相経験者の話として「統制権が韓国軍に移管された場合、在韓米軍の削減や撤収につながる恐れがある」とし、統制権移管に前のめりな文政権への懸念の言葉が並んだ。くしくも、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮は同日夕、平壌(ピョンヤン)近郊の順川(スンチョン)付近から日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射した。今年5月以降12回目となる。

文政権は、大統領以下の中枢幹部が左翼思想に染まっており、「反日・離米・従北・親中」の姿勢を崩さない。在韓米軍基地の削減・撤収を加速させ、米韓同盟を軽視するような態度は、韓国軍関係者らの不満をかき立てている。
首都ソウルでは10月3日、文政権打倒を訴える「300万人以上」(主催者発表)という大規模集会があった。
元韓国国防省北韓分析官で、拓殖大学主任研究員の高永チョル(コ・ヨンチョル)氏は、この集会に「OB軍人・戦友会」として参加した。

大統領府(青瓦台)の入り口前には600人程度の「決死隊」が陣取っていた。半分ほどが20~30代の退役軍人・予備役。大統領府前で寝泊まりしながら連日、「文大統領は退場だ」「米韓同盟を守れ」「GSOMIA破棄は自殺行為だ」などとプラカードを掲げ続けているという。
日本ではあまり報じられないが、「反文デモ」は毎週土曜日、継続して開かれているという。

高氏は「GSOMIAの失効は、期限の23日午前0時まで予測不能だ。現実となれば日米韓の安全保障協力には大変なダメージとなる。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は普段は文氏の顔色をうかがっているが、本音は『GSOMIAは維持すべきだ』という考えだろう。軍部の大勢も同様だ。今後、文政権が『離米・従北』姿勢を強めれば、『北朝鮮にのみ込まれかねない』との危機感が強まり、軍部も動くほかなくなるのではないか」と分析する。

文政権が、北朝鮮主導の半島統一(赤化統一)に傾斜するのに、異議を唱えるような軍幹部も出てきた。
東亜日報(10月22日、日本語版)は、李承都(イ・スンド)海兵隊司令官が、国政監査で「北朝鮮との有事の際に、(北朝鮮が実効支配する)咸朴島(ハムバクド)を完全に焦土化する作戦を立てた」と明らかにしたと報じた。李氏の発言を受け、北朝鮮は2010年の韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃事件を持ち出し「我が軍隊の火の雨を味わった者が妄言を吐いている」と脅迫してきた。だが、李氏の発言は注目され、鄭国防相も「決然たる態度を示した」と評価したという。

前出の高氏は「軍の将校らは『文政権が軍の解体まで狙っているのでは?』と警戒し、不満をためている。『反文』で盛り上がる国民世論を後ろ盾に、彼らがいつ爆発し、決起してもおかしくない」と指摘する。

文政権は内憂外患だ。
ドナルド・トランプ米大統領が8月末、フランスで開かれたG7(先進7カ国)首脳会談で、「文在寅という人間は信用できない」と酷評するほど、文氏を嫌っていたという。
さらに、米空軍のB52戦略爆撃機2機が10月25日、対馬海峡を通過して日本海(韓国名・東海)上空を飛行したことが注目されている。

高氏は「対馬海峡を通過して、日本海を飛行した経路は注目だ。文政権が、米韓同盟の弱体や、朝鮮半島の赤化統一を画策していることを見据えて、『米軍はいつでも朝鮮半島を制圧できるぞ』というメッセージを送る意図もあっただろう。B52の飛行は金曜日なので、翌日の『反文』デモを側面支援したともいえる」と分析した。

今月中旬には、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長も訪韓し、文政権に対し、GSOMIAの破棄決定の撤回を促す考えだ。
「決死隊」や軍の動きが注目される。

「ムンジェインを命をかけても引きずりおろす」の決死隊とかって、日本の幕末みたいで、おいおいとか言いたくなるんだけど。でもね、権力中枢はほとんど主体派に占められ、周囲の官僚や、支持基盤の労働貴族連中は、権力のおこぼれにあずかろうとしている。そんな中では、結局、暴動やクーデターしか方法はないのかも。

ほんと、韓国の混乱を見ていると、「民主主義」って一体なんなんだとか考えてしまうよ。ムン政権は、韓国民の80%以上の支持を集めて「民主的」に誕生した政権であることは間違いないのよね。しかし、その政権の内実は、従北勢力の主体派が占め、南北統一を唱えながら、実際には、ならず者国家北朝鮮のスポークスマンとなり、北朝鮮に呑み込まれる道を進んでいるようだよな。

現在のムン政権が志向する民主主義は、その憲法改正案では、「自由民主主義」から「自由」を取り「民主主義」とし、「ロウソク」の言葉で、ムン政権を誕生させたロウソクデモの正当性を盛り込もうとしているらしいよ。

要するに、「自由」を制限することで、政権への批判を抑え込むことを正当化しようとしてるんだろうね。まあ、これはすでに韓国内では始まっており、現在、韓国メディアには、強い政権批判は見られなくなり、政権への配慮と忖度が強くなっているよな。また「ロウソク」を入れ込むことで、民衆の力を直接民主主義として、議院政治の根幹である間接民主主義の上位に位置づけようとしている。

直接民主主義を上位とする場合、政権側は、ネット上やメディアでの批判に対して網をかけることで、政治をかなり恣意的に動かすことができるようになるよな。韓国の場合は、支持母体の全労総や全教に声をあげさせ、国民を煽り、ロウソク衆愚をそれに乗せることができれば、野党がいかに批判の声を上げようとも、直接民主主義の有為性を唱え、無視することができるというわけよ。

そしてそれは、主体派の思想の「人民大衆が歴史の主体としての地位を占めてその役割を果たすためには、必ず指導が大衆に結びつかなくてはならない。人民大衆は歴史の創造者ではあるが、正しい指導がなければ社会・歴史発展の主体としての地位を占め、その役割を果たすことができない」となり、衆愚を指導するのはムンタンら一握りのロウソクコアということになるのだろうね。これが現在韓国で進んでいる「民主主義」、衆愚ポピュリズム政治なわけよ。

現在、当初はムンタンを支持していたロウソク衆愚の多くも、ムン政権の「機会は平等、過程は公正、結果は正しい国」はウソであり、「南北統一」は、下手すれば韓国から自由が失われる妄想でしかなかったことに気づき始めたのよね。しかし気付いた時点で、南北統一どころか、韓国は南南分裂状態で権力は主体派に握られてしまっている。

議会の勢力バランスから弾劾は不可能であり、ムン政権を交代させるには、2年半後の大統領選まで待つしかない。しかしそれまでに憲法改正などによる大統領任期の延長などで、左派政権の20年体制が実現し、そのまま自由のない南北赤化統一が実現する可能性も大きいよ。

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今や韓国は、多くの国民が望まない「自由のない民主主義」体制に向かって突っ走っており、それを止めることができる民主主義はすでにないよな。それもこれも、ウソと政治的詐欺により火病を発症し踊った、ロウソク衆愚の責任ではあるんだけどね。「自由」を韓国に残す戦いは、時代錯誤の暴動とクーデターによるしかないのかもしれないな。