中共コロナの感染拡大によって、日本もようやくグローバル経済の危うさに気づいたのかな。今更ながらだけど「脱中国」だって。アベノミクスの問題点は、ここで以前から提起していたんだけど、近年は特に中国への傾斜がひどかったような。引用はZAKZAK(2020/04/23)ね。

日本企業が“脱中国”加速! 政府が「Uターン企業」支援に2400億円計上へ 識者「中国とのビジネスは危険。国内回帰すべき」
引用:ZAKZAK(2020/04/23)

新型コロナウイルスの感染拡大は、中国に生産拠点や部品調達先を依存しすぎた日本経済の危険性を明確にした。医療用品の輸出管理を強化して、いわゆる「マスク外交」を展開した隣国の姿には、共産党独裁国家の本性を感じさせた。こうしたなか、日本政府が打ち出した緊急経済対策に、「生産拠点の国内回帰」を後押しする企業支援策が盛り込まれ、注目されている。日本は「モノづくり大国」として復活できるのか。

《このマスクを待ち望んでいた。Made in Japanを待ち望んでいたのは、他ならぬ日本人だったことを、政界、経済界はこの機会によく認識するべきだと思う。コスト効率だけではない、信用、信頼、安心感と言う大きな付加価値がそこにはある》
自民党外交部会の中山泰秀部会長は20日、自らのツイッターに、こう書き込んだ。家電大手のシャープが翌日、「国産マスク」の個人向け販売を始めるのを心待ちにしていたのだ。
中山氏は、町工場を多く抱える衆院大阪4区の選出だ。高度経済成長期に、日本の製造業を牽引(けんいん)してきた地域を知るからこそ、以前から、日本企業の「中国依存」のリスクを懸念していた。

今回、新型コロナの影響で、中国から資材や部品の調達が滞る地場企業が出てきた。
中山氏は「これまで、経済界はあまり『政治的リスク』を考えずにきた。生産ラインを多元化し、製造基盤を国内回帰させなければ、まずい」との信念を強くした。
政府・自民党内にも、同様の認識が広がっており、2020年度補正予算案に、サプライチェーン(部品供給網)再編支援として計2435億円を盛り込んだ。具体的には、2200億円を中国から日本にUターンする企業に、残りは東南アジアなどの第三国に生産拠点を分散化する企業を支援する。中小企業に移転費用の最大3分の2、大企業に2分の1を補助する。

早速、生活用品大手「アイリスオーヤマ」(仙台市)は20日、これまで中国で製造していた家庭用マスクを、6月から宮城県の工場で一貫生産すると発表した。同工場では、マスクの主材料である不織布も製造する。
同社広報室は「輸出制限などの対中国リスクを回避する。国内生産により、(店頭に並ぶのは)2週間早くなる」と語った。

これまで日本企業は「政冷経熱」の言葉にあるように、日中の安全保障関係が厳しいなかでも、経済関係は別次元ととらえてきた。財務省貿易統計によると、日本の対中国輸出は18年に計15兆9000億円(対前年度比6・8%増)、輸入も19兆2000億円(同4%増)となっている。

今後、日本企業の「脱中国」は進むのか。
中国事情に詳しい評論家の石平氏は「中国はこれまでも経済を政治的に利用し、日本を翻弄してきた。新型コロナでは、隠蔽工作が指摘されるなど共産党独裁国家としての本性をあらわにした。中国とのビジネスは危険が多い。今回の補正予算案では、安倍政権の『脱中国』という本気度がうかがえる。中国に邪魔されて、日本企業には損失も出るだろうが、長期的な視点から国内回帰すべきだ」と強調する。
コロナ禍で関心が薄れているが、米中両国は現在、5G(第5世代移動通信システム)をめぐる覇権争いを続けている。

前出の中山氏は「日本は5Gの先をにらみ、半導体や部品は独自に調達し、国内生産に切り替えていくべきだ。自民党としても、より支援を拡充したい。われわれは、昭和の先達者の残したアセット(資産)の恩恵にあずかり、今があることに恩義を感じ、日本のモノづくりの本来の力を取り戻すべきだ。『富国強民(=民間活力)』を図るのは、今だ」と語っている。


日本は、以前は、中国のAIIBや一帯一路政策に対して、ヨーロッパ諸国とは違い、一定の距離を置いていたはずだったよな。でもね、あっち系の連中や経済界などは、チャイナマネーにすり寄りたい雰囲気ムンムンだったよな。経済界や親中派などからの働きかけがあったんだろうけど、どうも近年はEU諸国に遅れをとるなとばかり、中国に入れ込んでいたような。

ある時期から、インバウンドとかって、中国の「爆買い」に色目を使い始めた頃から、アベノミクスもなんか様子がおかしくなってきたよね。

私は個人的にはあまりうれしくもないんだけど、中国人観光客が日本にくることや、電化製品や化粧品を「爆買い」することに、とやかく言う気はないんだけどね。「爆買い」したいなら売ってやればいいんだけどね。でもね、一党独裁の共産党政権下の中国人の観光などは「仇花」でしかないのよ。

中国人観光客の個人レベルの電化製品などの買い物などならともかく、来日する中国人の富裕層、あるいは観光客の殆どは、中国国民の10%にも満たない中国共産党員で、いざとなれば、中共政府の指示で、日本観光を政治的なツールとして使うわけよね。また、同じ爆買いでも、日本の土地建物の購入などは、個人の自由意志というよりも、中共政府の意向が働いていると考えるのが妥当だろうね。

近年はそれがエスカレートして、インバウンドがアベノミクスの目玉政策になりつつある中で、親中派議員などを動員して、IR法案を通して、カジノでの日本侵攻を企てていたと私には思えるのね。結局は、チャイナマネーに色目を使い、AIIBや一帯一路政策に取り込まれようとしていたんだよな。そして中共コロナ。今回の中共コロナの問題は、AIIBや一帯一路などでの、中国のグロ-バルな経済活動が世界的な感染を引き起こしたのよ。

親中派の方々は、「政治と経済は別」とかいって、結果として、日本をチャイナマネーに色目を使うような国にしてしまったのよね。中国は、先日フランスに対して、10億枚のマスク提供と引き換えに、ファーウェイ設備の導入を提案しているのよ。中国が、政治と経済が別などということは金輪際ないのよね。

日本は危うくIRを手始めに、AIIBや一帯一路の中国の罠に落ち込むところだったよな。今回の中共コロナの問題では、中国中心のグローバル化が、いかに危険なものなのかということが、多くの方々が感じただろうことは、不幸中の幸いというべきだろうね。

日本は、中国に進出している企業を日本に戻し、食料の自給率を高め、内需率を高め、地域経済を活性化し、サプライチェーンを見直し、反日国や約束を守らないような国々とは距離を置いた対応をするようなことを、本気で考えなければならないと思うよ。

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アベノミクスの問題点は、グローバリズムに偏りすぎていたことだと思っていたんだけどね、それが今回の中共コロナ問題で一気に噴出したようだよな。結果的に、世界中の国々が「鎖国」せざるを得ないようなことになっちまったよ。もちろん今どき、「鎖国」なんかできるわけもないけど、日本の産業や技術が海外に流れ、日本は空洞化し、いざ振り返ると、必要な自動車部品もマスクもない。本末転倒もいいところだよ。
安倍ちゃん、AIIBや一帯一路の問題点は、十分に知ってたと思ってたんだけど、最近の中国へのお擦り寄りは、親中派勢力や、経済界からの圧力だったんだろうけど、しっかりしてよ。
野党も、反グローバリズムの観点からの地方創生で、地方経済の循環の中で、内需を拡大し、地産地消を強力に進めるような野党があれば応援するんだけど、ないよな。桜咲いた咲いたで頭の中にウジがわき、セクキャバ通いで「おら知らね」のような野党だけだもんな。勝手にやってろ。