あーあ、やっちゃったよ、この忙しいときに。でもね、この問題は「モリカケ」や「桜が咲いた」なんかとは違い、問題は大きいよ。ただね、国会で議論すべきは、IR法案そのものに潜む問題点であり、個々の議員の容疑に関して、捜査当局でもない立法府の国会が、検察や裁判所のようなことはやめてほしいと思うよ。立法府として対応しなければならない重要案件は山ほどあり、IR法案の問題点もその中に急浮上してきたよね。引用は日テレニュース(2019/12/26)ね。

音声画像引用:日テレニュース(2019/12/26)

(音声)

個人的には、観光を目的にカジノを誘致することには反対なんだけどね、それでも、過疎に悩む地方の状況を見れば、その問題点をしっかりと捉えたうえで受け入れるというのであればやむを得ないのかなと思ったりもしているのね。でもね、今回表に出てきたことを見れば、まだ始まってもいない中、心配していたことが出てきた感じだよ。

日本でカジノを容認することで最も心配していたのが、マフィアがらみの中国企業の参入と、韓国がらみのパチンコ業界の拡大参入だったのね。今回はそれらがもろに出てきた感じだよな。

贈賄側の500ドットコムとは、中国でオンラインくじ事業などを手掛ける深圳本社の会社で、もともとは、中国共産党の高級幹部の子弟等で特権的地位を世襲的に受け継いでいる太子党を後ろ盾にして、北京で設立された会社なんだって。太子党といえば、後ろ盾は習近平ということだよな。ニューヨーク証券取引所に上場していて、約6千万人のユーザーを有しているんだって。

500ドットコムは、沖縄県那覇市で開催されたIR計画に関するシンポジウムで「中国の富裕層を呼び込みたい」と沖縄でのIR参入に意欲を示したようだ。総投資額は1,500億円から3,000億円で、ショッピング施設やコンベンション施設、シアターなどの運営は、地元企業やホテル運営会社が行うと、地元企業などとパートナーシップを組む見通しを示したりもしたんだって。

今回、贈賄側で逮捕された紺野昌彦(48)と仲里勝憲(47)は、いずれも沖縄県在住で、中国企業の顧問になったいきさつはわからないが、中国に対して無防備な、いかにも沖縄らしいと思ってしまったよ。それにね、紺野昌彦の父親は、野田内閣で、国土交通大臣政務官をしていた室井邦彦氏(民主党→維新)らしいのね。本人が永田町でそう言ってたらしいので間違いないんだろうね。仲里勝憲氏は、元浦添市議のようで、収賄容疑で逮捕された衆院議員の秋元司氏(48)は、浦添市の政界とのつながりが長く、その中で知り合ったらしいね。

どうも、この贈収賄事件は、300万円程度のものではなく、また与党だけではなく、野党勢力も、また地方政界も恐らくは深くかかわっていると思うよ。特捜部はどこまで解明できるかわからないけど、日本に触手を伸ばしている中国の経済進出を明らかにしてほしいと思うよ。安倍ちゃんや菅ちゃんや、麻生ちゃんが、妙な形で関わっていないことを心から願うばかりだよ。

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日本のカジノ問題は、実はまだまだ大きな問題点があると思ってるんだけどね。カネは確かに落ちるかもしれないけど、長期的には中国による経済侵略につながる恐れがあると思ってるのよ。また、カジノ周辺部に集まる高利金融、取り立て屋、反社勢力、売春産業、などなどの社会環境の悪化。それらについては、他国のカジノの現状を眺めながら、そのうち別動画で取り上げるね。