新型武漢肺炎、中国の患者数9692人に、死者213人になってしまったよ。それでも実際には、この数字よりもはるかに大きいと思ってるんだけどね。各国はそれぞれに中国への渡航禁止措置や中国人の入国禁止措置を行っているのに、日本はようやく、危険度に応じて患者を強制的に入院させたり、就業を制限したりできる措置をとり、武漢市を含む湖北省全域について渡航中止勧告の「レベル3」、中国全土を対象に、「レベル2」の不要不急の渡航はやめて下さいに引き上げたくらいなもので、他国と比べてもゆるゆるのようだよな。そんななかで、ラーメン店の「中国人拒否」が話題になってるよ。引用はレコードチャイナ(2020/01/28)ね。

静岡のラーメン店が中国人観光客を追い出す=中国ネットは意外な反応
引用:レコードチャイナ(2020/01/28)

静岡県のラーメン店が中国人観光客を追い出したとの情報が、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で反響を呼んでいる。

香港フェニックステレビの李記者は27日、自身の微博アカウントで、入店を拒否された中国人観光客の女性、郭(グオ)さん(26)と店側へのインタビューの音声を掲載。郭さんによると、同日の午後2時すぎに静岡県のラーメン店に入店。水を運んできた女性店員に「ランチセット」と注文すると、中国人だと気づいたのか表情が変わり「China Out!」と叫んだという。

郭さんは「彼女はとても興奮していて、声も大きかったです」「(店員は)すぐにテーブルの水を下げていきました。東京の飲食店の店員さんの接客はとても良かったのですが」などと語った。李記者が「当時、店に他のお客さんはいましたか?」と尋ねると、「たくさんいましたよ。すごく気まずかったので『すぐに出よう』という感じでした」「初めて偏見を感じました。気持ちの良いものではないですね」と落ち着いた様子で語った。

一方で、李記者が同店に電話取材をすると、対応した女性は「うちはお断りしてます。今の新型コロナウイルスの関係です」「中国人とか東南アジア系は一切お断りしてます」と話した。理由については、「うちのマスターが肺炎にでもかかったら命とりなので」とし、李記者が「それは差別になりませんか?」と尋ねると、「だから何ですか?差別だろうと何だろうとマスターが死んだら困ります。あなた責任取れるんですか?」とやや声を荒らげた。最後は名前を聞いた李記者の言葉を遮るように電話を切った。

この投稿は、影響力のある他のユーザーがシェアするなどして注目を集めている。李記者の投稿にも半日ほどで1500件以上のコメントが寄せられている。

ただ、中国のネットユーザーから寄せられたコメントは意外にも店を批判するものは少なく、「中国国内でも武漢人を避けている。日本人が中国人を避けるのも驚くことじゃない」「お店の人も怖いんだよ。友好的ではないけど、理解はできる」「中国の店でも、今この状況で武漢人が客としてやってきたら喜んで接客できるだろうか」「店には客を選ぶ権利がある」「店が『あなた責任とれるのか』と聞くのは全くもって正常。国内では武漢人は通報の対象、食事を拒否したくらいで騒ぐ必要はない」など、理解を示すものがほとんどだった。

新型コロナウイルスをめぐっては、神奈川県箱根町の駄菓子店が「コロナウイルスを散布するだけの中国人種は入店禁止」などと書かれた紙を店先に貼り出し、物議を醸していた。


まあ、たしかに入店を拒否されたらカチンと来るよね。でもね、この時期に日本に来る方が間違ってると思うけどね。中国人、日本人関わらず、誰だって武漢肺炎の感染者や発症者と、無防備の状態で接することはいやだよね。いやというより、そんなことすれば感染がさらに拡大する恐れすらあり、接してはいけないと思うよ。

もちろん、中国人の郭さんが、新型武漢肺炎の感染者ではないということがわかれば、日本のお店が入店拒否するなどということは、ほとんどないと思うけどね。そういえば、マカオのカジノは、感染者ではないという証明書がなければ入店させないんだってよ。

それから香港フェニックステレビの李記者、なんかこの入店拒否に対して、「偏見」「差別」とか考えているようだけど、違うと思うよ。大体ね、香港は中国本土からの入域を遮断したよね。その国や地域が、今のところ治療薬もない新型武漢肺炎が拡散しないように、感染者や発症者だけではなく、その恐れのある者の入域、入国を拒否するのは、自衛的措置だと思うよ。香港にとってはそれが中国本土人であり、日本にとってはそれは香港人まで含む中国人全体だと思うけどね。

またね、この記事の中で、郭さんが「東京の飲食店の店員さんの接客はとても良かったのですが」と言ってるのを取り上げているんだけどね、本当はこの東京の飲食店も中国人の入店を拒否すべきだと思うのね。それはその飲食店だけではなく、ここで前にも上げているように、東京ディズニーランドなんかもそうすべきだと思っているのよ。上海ディズニーランドは一時閉園しているようだよね。閉園もせず入場制限もせず、もし感染者が出て、東京ディズニーランドが武漢の海鮮市場のように日本での爆発感染源になったら、どう責任を取る気なんだろう。

またね、別記事には札幌市のラーメン店が「中国人入店禁止」の貼り紙を掲示したとあったのね。ところがこれに対しては、あっち系らしい、消費者問題に詳しいという弁護士が、国連の人種差別撤廃条約が飲食店などの利用に関して人種差別を禁じていることに触れ、「店側には営業の自由があるが、民法の不法行為が成立する可能性もある」と指摘したんだって。おいおいだよ。こういうのが差別とかなら、各国がとっている入国拒否の措置や、渡航禁止の措置なんかも「差別」とかになるのかな。

こんな問題が起きるのも、未だに中国人の受け入れを許容し、入国管理の措置もゆるゆるの状態の「桜咲いた咲いた」の日本政府の優柔不断が原因なんだと思うよ。

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それでもね、この記事の最後にある中国のネットユーザーの声が、「中国国内でも武漢人を避けている。日本人が中国人を避けるのも驚くことじゃない」「お店の人も怖いんだよ。友好的ではないけど、理解はできる」「中国の店でも、今この状況で武漢人が客としてやってきたら喜んで接客できるだろうか」「店には客を選ぶ権利がある」「店が『あなた責任とれるのか』と聞くのは全くもって正常。国内では武漢人は通報の対象、食事を拒否したくらいで騒ぐ必要はない」とか、どこぞの国と違って冷静であることは救いだよな。
しかしね、香港の記者の李さんも、観光客のグオさんも、こんなお国の重大時期に、日本のラーメン店の入店拒否が偏見だとか差別だとか、そんなこと言ってる場合じゃないと思うけどね。武漢や湖北省の多くの都市が封鎖され、多くの中国の方々が、治療方法もない中で打ち捨てられているのよね。これで食料もなくなり暴動でも起きれば、場合によっては、共産党政権が瓦解するかもしれないと私は思ってるのよ。香港でも湖北省でも北京でも、やるべきことは山ほどあると思うけどね。日本のラーメン店の対応にケチつけてる場合じゃないと思うけど。