https://youtu.be/qlgMHbBnATE

武漢肺炎がパンデミック状態になり、いよいよ東京五輪どころではなくなったよな。延期にも様々な問題があるとは思うけどね。でもね、現実的には、今、あるいはこれから感染のピークを迎えようとしている欧米諸国や、実態が不明のアフリカ諸国や南米諸国での沈静化を考えれば、7月の東京五輪開催には間に合うわけないと思うよ。ここは1年後、あるいは2年後の開催に向けて、仕切り直しするのがいいと思うよ。引用は、ZAKZAK(2020/03/13)ね。

東京五輪延期「2022年夏」の根拠と舞台裏 組織委・高橋理事の発言で騒動…森会長「計画変更考えず」も“三方良し”役割分担で発信か
引用:ZAKZAK(2020/03/13)

中国発の新型コロナウイルスの感染拡大を、WHO(世界保健機関)がやっと「パンデミック(世界的大流行)」と認めたなか、東京五輪の開催(=開会式7月24日)が懸念されている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)のインタビューで、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之理事が「中止はできない」「(1、2年の)延期ということだと思う」と言及し、森喜朗会長が否定する騒動があった。発言の深意とは-。

「(高橋氏から)『ご迷惑を掛けた』と陳謝された」「(五輪開催に向け)みんなが努力している」「安全で安心な五輪を進めるのがわれわれの基本的スタンスだ。今、方向や計画を変えることは全く考えていない」
森氏は11日、東京都内で記者団にこう語った。
組織委員会広報も「(高橋氏は)仮定の質問に対して、個人的見解を応えてしまった」と説明しているが、こんな“火消し”を額面通り受け取る関係者はいない。

何しろ、高橋氏は広告代理店、電通の元専務で、1984年ロサンゼルス大会から五輪ビジネスに関わり、サッカーW杯の日本招致にも尽力した。国際スポーツ界における人脈は日本でトップクラスの人物だ。
高橋氏は11日、共同通信の電話取材にも、「現実を踏まえ、それなりに対応しないといけない」といい、大会延期の検討を今月末の組織委理事会で提起する考えを示している。

冒頭の「中止はできない」という発言の根拠は、米ケーブルテレビ局NBCユニバーサルが巨額の放映権11億ドル(約1100億円)を払っているから。中止となれば、IOCが破産してもおかしくないという考えだ。
延期ならば、まだ傷は浅くて済む。その“青写真”は今回の騒動前からささやかれていた。来年夏には米国で世界陸上が行われるため、東京五輪とバッティングさせることはできない。そこで、インタビューでの「延期の場合は2年後の方が調整しやすい」という発言につながってくる。

2022年の世界的なスポーツイベントは、まず2月4-10日に北京で冬季五輪がある。さらにサッカーW杯の開催年にあたる。通例なら、欧州各国プロリーグのオフ期間の6-7月に行われるが、次回のカタール・ドーハ大会は酷暑を避け、11月21日-12月18日という日程なのだ。つまり、7月下旬-8月上旬に東京五輪の日程を、入れ込む余地が残されている。

組織委員会関係者には「サッカーW杯と日程を重ねて、夏季五輪を開催することは絶対に不可能。次のドーハW杯は冬開催でよかった」という声もある。
五輪本番まで、あと4カ月余。事態は逼迫(ひっぱく)している。7月までにコロナ禍が日本で終息しても、多くの国が選手を派遣できそうにない雲行きだ。

森氏と高橋氏は、選手とIOC、日本が「三方良し」となるため、役割分担で発信しているのではないのか。
今月30日のIOC(国際オリンピック委員会)理事会後、森氏が、より本腰を入れたコロナ対策の方針を発表する予定だが、「2022年夏に延期」が切り札になる可能性は十分ある。


ここでも何度か東京五輪の延期を言ってたんだけど、どうやらその方向で動き始めているようだよな。「反安倍」とか「反小池」とかの政治的主張をおいといて、武漢肺炎の世界的拡大を考えれば、1年、もしくは2年の延期が現実的だよな。

以前、IOCのパウンド委員が東京五輪1年延期を示唆してくれたのよね。ここでも、東京五輪一年延期に向けて、他の国々や他のIOC委員を説得すべきだと強調したんだけど、IOCのバッハ会長や、小池東京都知事や橋本五輪相まで、なんとしても予定通り開催したいようで、橋本五輪相なんかは、五輪選手だった経験から、「選手たちは7月の開催時期に合わせて身体を作ってきてるので、延期などはありえない」とか言ってたのよ。

橋本五輪相の「選手のため」が分からないではないんだけどね。まして1年延期、2年延期となれば、選手によっては、年齢的にピークを過ぎてしまう選手も出るかも。でもね、個々の選手には気の毒だけど、無理して7月開催をして、東京五輪発の2度目のパンデミックなんか起きたらえらいことだよ。

それにね、小池知事なんかは、7月5日の都知事選が念頭にあるんだと思うけどね。また、森喜朗氏なんかがJOCと結んで陰で動いているのも気にくわないんだろうけどね。でもね、それどころじゃないのよ。

東京だけじゃなく、また日本だけでもなく、世界的な視野で武漢肺炎の感染状況を見てみれば、日本での武漢肺炎が終息したからってだけではすまないわけよね。日本ではうまくゆけば4月末くらいまでには下火になり、5月末には終息宣言を出すことができるかもしれないけど、イタリアやフランス、ドイツ、それらの周辺のEU諸国、それにアメリカやカナダも、そのピークはまだまだこれからのようで、恐らく7月までに終息は難しいと思うよな。

また、中国と結びつきが強いアフリカ諸国などは、医薬品も検査技術もない中で、感染が進行していることが考えられ、自然に沈静化するのを待つしかない国も多いと思うけどね。まして、五輪の性格から考えれば、入国を拒否するためのハードルは高そうで、試合をする上でも、感染の恐れをどう排除するのかは、一つ一つが国際問題となり、非常に難しいよな。そう考えれば、7月の五輪開催などはどの国であっても現実問題としては無理だと思うよ。

あの談話からすると、どうも小池東京都知事や橋本五輪相はわかってないような気がするけど、バッハIOC会長はどうなんだろう。今回の武漢肺炎パンデミックを考え、それぞれの立場などを度外視し、真に平和の祭典として成功を考えるのであれば、延期は当然だと思うんだけどね。

今回の組織委員会の高橋治之氏の「延期」発言と、森喜朗氏の「火消し」は、タヌキ同士の問題提起だと思っているんだけど、アメリカが感染拡大し始めたことで、トランプ大統領も本気になり始めたようで、どうやら東京五輪延期が現実味を帯びてきたようだよね。

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都知事選での思惑なんかもあるんだろうけど、小池都知事はこの東京五輪延期議論には入れてもらえないんだろうね。小池氏は、これまでの築地市場移転問題や希望の党問題なんかを見れば、その政治的手法は無党派層を取り込むポピュリズム政治家で、現実的な落としどころを考えずに、正義を振りかざし、結局は何も動かせない政治家だよな。それと比較して森喜朗氏はタヌキで、現在は深く潜航して根回しをしてるんだと思うのよ。IOCや国際スポーツ団体などを相手にして、場合によっては汚いカネも飛び交うような世界なんだよきっと。小池都知事なんか、そんな世界で、正義をふりかざせば、東京五輪発パンデミックが起きるかもね。どこぞの大統領みたいに「二兎を追いかけてすべて失う」になるよ。