10月5日の米朝協議を「決裂」とした北朝鮮が、以前のチキンゲーム路線に戻るようだよ。アメリカのトランプ大統領も、いつまでも「ヨッシャヨッシャ路線」を続けてはいけないと思うよ。引用は、時事通信社(2019/10/16)ね。

正恩氏、米国を名指し批判=「重大決定」か、白頭山登る-北朝鮮メディア
引用:時事通信社(2019/10/16)

朝鮮中央通信は16日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が北部・両江道三池淵郡の建設現場を現地指導したと報じた。正恩氏は関係者を激励した上で、「米国をはじめとする敵対勢力が強要してきた苦痛はそのまま怒りへと変わった」と述べ、対北朝鮮制裁を続ける米国を名指しで批判した。
正恩氏はさらに、「自力更生の旗印をさらに高く掲げていくべきだ」と訴え、国際社会の圧力に屈しない決意を示した。

北朝鮮は5日に行われた非核化をめぐる米朝実務協議について、米国が「旧態依然の立場」を取ったため決裂したと主張していた。協議後、対米批判を行う正恩氏の発言が伝えられたのは初めて。

北朝鮮メディアはまた、正恩氏が白馬に乗って北部・白頭山に登る姿を写真付きで報道した。正恩氏はこれまでも、重大な政治決定の前に「革命の聖地」とされる同地を訪問してきた。北朝鮮メディアは、今回同行した党幹部らが「再び世界が驚く雄大な作戦が繰り広げられるという確信を抱いた」と伝えており、北朝鮮が何らかの挑発行為に出る可能性も取り沙汰されている。

ここでは、北朝鮮に対して、中途半端な妥協をするべきではないと、何度も述べているんだけど。北は、核開発を放棄するなどということは、全く考えておらず、韓国のムン政権とともに、口にしている「非核化」は、朝鮮半島の詐欺的政治用語なんだよ。

彼らの言う「朝鮮半島の非核化」とは、原潜等で朝鮮半島に核を持ち込む可能性のある米軍の完全撤退であり、さらには朝鮮半島を範囲とするグアムの爆撃機、アメリカ本土の長距離ミサイルなどなど、すべての核兵器を対象とした不可逆的な廃棄なんだよ。そうであれば、北は非核化に応じるという、非現実的な詐欺用語なんだよな。要するに核を手放す気はないということなんだよ。

北と結託している韓国のムン政権も、「朝鮮半島の非核化」は、現実的に不可能であることは十分に承知していながら、トランプ大統領には、「金正恩は本気で非核化を考えている」と「ウソ」を言い、国際的な北への経済制裁網に風穴をあけ、風前の灯火だった北朝鮮の延命を図り、北の核兵器完成への道をつけてやったのよね。

韓国のロウソクコアを形成している主体派の本音は、日本はもちろん、アメリカからも離れた、核付き赤化南北統一であり、韓国にとっても、赤化統一後には、日本やアメリカと対峙するためにも、核兵器を保有しておきたいということだろうね。つまり、北朝鮮も韓国も、朝鮮半島の非核化など、さらさら考えていないと思うよ。

金正恩とお友達とかってヨッシャヨッシャしているトランプ大統領も、はっきり言ってバカだよ。かつては、国際的な経済制裁網をつくり、北朝鮮を崩壊ギリギリまで追い込んでおきながら、ムンジェインの詐欺にひっかかり米朝首脳会談を行い、北朝鮮の「核実験はしない、長距離ミサイル発射実験はしない」との詐欺に引っ掛かり、ヨッシャヨッシャしてしまった。その結果、ウソこき韓国や中国を中心にした制裁破りで、経済制裁網は抜け穴だらけのぼろぼろ。息を吹き返した北朝鮮はSLBMや、3千トン級SLBM搭載潜水艦まで造ってしまったよ。

半年後の大統領選を控えたトランプ大統領は、「ヨッシャヨッシャ政策」で「核実験しない、長距離ミサイル発射しない」北朝鮮を、対北実績として大統領選に臨もうとしていたんだろうけど、北は、新型短距離弾道ミサイルやSLBMを次々とこれ見よがしに発射し、経済制裁を解除することを要求し恐喝しているんだよな。

今や、アメリカの議会からも、トランプ大統領の「ヨッシャヨッシャ政策」にダメ出しされ始めているよ。北朝鮮や韓国の、詐欺的寝技外交に、トランプ氏は勝てないと思うよ。このままでは大統領選も危ないかも。北朝鮮には、軍事オプションも視野に入れた、経済封鎖に近い完全な経済制裁しかないと思うよ。

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そうそう、その通りだよ。戦争せずに北を「非核化」させるためには、徹底した経済制裁を行うしかないんだよ。中途半端な妥協は、寝技に持ち込まれ、核保有までの時間稼ぎをされるだけだよ。
しかし、相変わらず北は、白頭山伝説なんだね。「豚もおだてりゃ木に登る」とか言うけど、「白馬に乗って白頭山に登る」とか。韓国のムンタンら主体派には受けるのか知れないけど、時代錯誤もいいところだよ。ウソまみれの「白頭山伝説」、アップしてるので、まだ見ていない方はどうぞ。