韓国で、NoJapan不買運動のターゲットになっているユニクロの会長が、「日本は最悪」だとして、韓国の反日に理解を示したんだって。不買運動を受けている立場からすれば、普通なら「逆じゃないの?」とか思ってみたら、さすが、急成長のブラック企業の会長さん、普通じゃないようだよ。引用は中央日報(2019/10/17)ね。

ユニクロ会長「日本は最悪、韓国が反日なのは分かる」…安倍政権に苦言
引用:中央日報(2019/10/17)

韓国の日本製品不買運動に油を注いだユニクロの創業者、ファーストリテイリングの柳井正会長(70)が安倍政権に対して苦言を呈した。このまま行けば日本は滅びるということだ。ただし、これが韓国市場を意識して出てきた発言だったかどうかはしっかりと読み込む必要はある。

16日、日経ビジネスによると、柳井氏は今月9日付に掲載されたインタビューで、日本が韓国を敵対視しているのは異常で、日本が韓国に反感を持つようになったのは日本人が劣化した証拠だという趣旨で主張した。

柳井氏は「韓国にみんな(=日本)がけんか腰なのも異常。日本人は本来、冷静だったのが全部ヒステリー現象に変わっている」と話した。また「ああいう国民性だから、韓国の人が反日なのは分かる」としつつ「今、日本は最悪」と評価した。

柳井氏は日本社会に対して「このままでは日本は滅びる」と言って大々的な改革を促した。過去30年間、世界は急速に成長したが、日本はほとんど成長できず、先進国から中位の国になりつつあり、もしかしたら開発途上国に転落しかねないと憂慮した。

国民所得もほとんど伸びず、産業が依然として製造業中心という点も指摘した。モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ロボティクス分野がいくら重要だといっても、本格的に新しい分野に取り組む企業がないとも批判した。

また、日本特有の「忖度」(上の人の気持ちを察して自ら判断して行動する)文化が上の人のために公文書を偽造するなどの慣行に変質したとして「日本のDNAはすごく必要だけど、強みが弱みになっている」と話した。

このように没落する日本を実感できなくなっている世相も指摘した。

柳井会長は「本屋では『日本が最高だ』という本ばかりで、いつも気分が悪くなる」としながら「どこが今、最高なのか」と反問した。このままいけば日本は「ゆでガエル現象」になり、だんだん熱くなっていく熱湯の中で訳も分からないまま死んでいきかねないと嘆いた。

柳井会長は日本に2つの改革案を提示した。まず財政支出を半分に減らして公務員数も半分に減らすよう助言した。また、参議院と衆議院はどちらも機能していないとして議会を一院制にしたほうがいいと述べた。

安倍晋三首相の「アベノミクス」に関しては株価上昇には役に立ったとしつつ、株価上昇は「国の金を費やせばどうにでもなる」と言って事実上、成果がないと批判した。

ユニクロは7月、日本の半導体材料輸出規制強化措置を契機に、韓国民の不買運動の対象になった企業だ。柳井氏は今月10日、7-9月期の実績発表当時、韓日関係の悪化で韓国事業が苦戦しているにもかかわらず「(韓国事業の)戦略変更は全く考えないでいる」と明らかにした。

ユニクロの柳井会長が言うには、「このままでは日本は滅びる」らしいよ。ユニクロといえば、韓国での日本製品不買運動のターゲットになっているんだよね。柳井会長は、韓国での不買運動に対して「一過性のもの」のような発言をし、それが韓国民の火病への燃料投下となり、一段とユニクロに対しての風当たりが強くなったんだよね。そんなことから記事中でも「韓国市場を意識して出てきた発言だったかどうかは…」と、距離は置いているよ。

でもね、その妄想的論は、本気のようだよ。「日本が韓国を敵対視しているのは異常」「日本人が劣化した」とか「日本は最悪」とか言ってるのね。この、論理性も何もない論は、いかにも経営的に成功したブラック企業のワンマン経営者という感じだよな。

柳井氏が述べている、「韓国に日本がけんか腰なのも異常。日本人は本来、冷静だったのが全部ヒステリー現象に変わっている」「ああいう国民性だから、韓国の人が反日なのは分かる」とかは、いかにも韓国妄想火病的だよ。

何をもって「日本がけんか腰」なのかもわからないけど、例えば、韓国が慰安婦のような、ウソを前提にして「謝罪と賠償」を求めてきたとき、それをはねつけることは「けんか腰」「ヒステリー現象」とか思っているのかもね。そして、検証も行わず、韓国の言い分をそのまま飲んでの「河野談話」のような対応を「冷静」とか言ってるのかもね。そうだとすれば不勉強なオバカですな。

ユニクロといえば、2012年の中国における反日暴動の際に、店頭に「支持釣魚是中国固有領土」(釣魚島…尖閣諸島の島、は中国固有の領土であることを支持します)とした貼り紙が貼りだされたんだよな。これがネット上で話題になると、プレスリリースで、「現地従業員の独自の判断」「会社の指示によるものではない」「一私企業が政治的外交的問題に関していかなる立場も取るべきではないと考えている」「張り紙は地元警察の要請によるもの」「張り紙は全て第三者によって外側から行われたもの」とか、みっともない弁解を行ったんだよね。

ブラック企業としても有名なようで、日本国内では労働環境をめぐって裁判にもなっていたようなんだけど、 むしろ国外での縫製工場等の生産現場の労働環境は悲惨なようだ。ユニクロの低価格・大量販売戦略を支えているのが、後進国の安い労働力であり、それをさらに過酷なものにしているようだ。ユニクロはグローバル企業ではあるが、その内実は、海外に安い労働力と市場を求めていくようなもので、グローバルなブラック企業と言えるもののようだね。

柳井会長自身の政治的な考えは希薄なようなんだけど、父親はやくざの世界にも精通していた人物で、親戚には水平社や同和会に関わっている者が多く、ユニクロの前身の小郡商事は、全国水平社の創設メンバーの一人で柳井会長の伯父にあたるヤクザの柳井政雄氏が設立したもののようだね。ただし、現在の柳井会長自身は、若い時分には麻雀やパチンコにうつつを抜かしていたような人物で、それらと深い関係があったようには見えないんだけどね、どうなんだろう。

今回の発言や、中国での反日暴動時の対応とかを見れば、イオンなどと同様の、国家観や世界観を持った企業人ではなく、「自分さえ良ければ病」の、後進国の搾取にもつながる前近代的なブラックグローバル企業家と言えるかも。

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ユニクロねー。「日本人は本来、冷静だったのが全部ヒステリー現象に変わっている」とかって。韓国での日本製品不買運動とかGSOMIA破棄とか考えたら、韓国がヒステリー現象を起こしているように思えるんだけどね。それでももしかすると、中国での「尖閣は中国領であることを支持する」の張り紙の件に続く今回の「日本人が劣化した」とか「日本は最悪」の言で、日本人もユニクロ不買運動を起こすかもしれないよな。韓国の不買運動はヒステリーではないんだろうからかまわないよね。あっ、でもこの間、ユニクロでヒートテックの下着買ってしまったよ。