少し前まで「K防疫」とかでホルホルしていた韓国は、コロナ地獄の状態になりつつあるような。それもどうも、ムン政権の政局がらみの動きと無関係ではないようなのよ。チュミエが、職権乱用を乱発しながら、検察総長追い落としに躍起となっていた法務部管轄の拘置所では、巨大クラスターが発生しており、人権蹂躙のコロナ地獄に陥っているようだよ。引用は朝鮮日報(2020/12/30)ね。

ソウル東部拘置所では11月27日に最初のコロナ感染者が確認され、その後の1カ月で全収容者の30%に相当する769人が感染した。29日には最初の死者も出た。「助けてください」と書かれた紙を鉄格子の間から外に出すその手をみていると、まさに「人権蹂躙(じゅうりん)の悲劇的な現場」としか言いようがない。

拘置所や教導所(刑務所)では感染対策があまりにもずさんだ。しかも東部拘置所の場合、マンション式の閉鎖型、廊下型の構造となっているため、本来なら一層厳格な感染対策が必要だ。ところが東部拘置所は最初の感染者が確認される前まで、収容者にはマスクさえ支給しなかったという。今月5日に2人目の感染が確認され、集団感染に拡大する兆しが見え始めた時点から非常警戒体制で臨むべきだった。しかし拘置所側は特別な対応は取らず放置し、18日になってやっと収容者全員に検査を行った。この期間にウイルスは手に負えないほど広がってしまったのだ。ウイルスの潜伏期間から考えると、感染者は今後もさらに出てくるだろう。

東部拘置所を所管するのは法務部(省に相当)だ。秋美愛(チュ・ミエ)長官は「尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長排除」に没頭し、自らの責務である矯正施設の管理には一切神経を使わなかった。秋長官は11月24日に尹総長の職務排除および懲戒請求を行い、今月16日には停職の議決まで行ったが、拘置所からウイルスが広がった時期はこの期間と完全に一致する。その間に法務部では1日も休むことなく尹総長対策会議が開かれたことだろう。法務部にとって拘置所での集団感染など眼中にもなかったはずだ。長官が自らの職務を放棄したのであれば、せめて次官だけでも気を引き締めるべきだったが、法務部の李容九(イ・ヨング)次官も青瓦台(韓国大統領府)が尹総長懲戒委員会の頭数をそろえるため、今月2日に急きょ投入された人物だ。李次官も尹総長排除のことしか頭の中になかったはずだ。

秋長官はここ1カ月間、SNS(会員制交流サイト)などにちょっとしたことで尹総長を非難する書き込みばかり行っていたが、東部拘置所における集団感染については一切言及しなかった。29日午前に特別赦免を発表する際にも、秋長官は法務部担当の記者団から東部拘置所に関する質問を受けたが、これにも一言も答えなかった。ただしこの日は最初の死者がでたため、やむなく東部拘置所に顔を出したのだろう。法務部は、収容者らにマスクを支給しなかったことを指摘する質問に「予算の問題で難しかった」と弁解した。現政権の人間たちは、北朝鮮には国民も確保できていないワクチンを送りたいと口にしているが、矯正施設の収容者にはマスクを支給することさえ惜しんでいる。マスク支給には一体どれだけの予算が必要なのか。尹総長排除のために投入した努力の100分の1でも拘置所の集団感染対策に取り組んでいれば、今のような悲劇は起こらなかったはずだ。

誰よりも人権を重視するかのような言動を示すのが今の政権の人間たちだ。ところが完璧な統制を受け、その語る言葉が外部に漏れることなど考えられない拘置所の収容者たちが「助けてくれ」と叫んでいることについては、完全に見て見ぬ振りをしている。一般の公務員に対しては「コロナに感染したら懲戒する」などと圧力を加えておきながら、法務部長官、次官、矯正施設の責任者たちが拘置所で集団感染を放置するという深刻な職務怠慢に対しては、誰一人として責任を取るとは言わないのだ。

拘置所や刑務所は、法務部の管轄なんだよね。あのムン政権の守護巫女チュミエ法相の管轄なんだよね。容疑者や犯罪人にはきっと人権なんてないとか思ってるんだろうか。法務部はユン・ソギョル検事総長を追い出すためだけに全力を傾注し、本来の業務はどうでも良くなったんだろうね。拘置所や刑務所がコロナ地獄になろうとも、きっと、ソウルのごみ溜めのような貧民街なんかもどうでもいいのかも。これが韓国自慢の「K防疫」なわけ?

法相の守護巫女チュミエが例えそうだったとしても、まがりなりにも民主主義国家の法務部なら、次長だって局長だって課長だって、いるだろうに。国民のために、本来の業務を行おうとしているお役人はいないのかな。きっと火病女のチュミエの支持なしに余計な事したら、拘置所や刑務所のコロナ地獄に送られるのかもね。北朝鮮とあまり変わりないんだね。これが韓国自慢の「K防疫」なわけ?

拘置所のコロナ感染者は、「生活治療センター」に指定した別の刑務所に移送されるらしいんだけど、すでに医療崩壊が始まっているらしい中で、刑務所内で集中治療なども行われるはずもなく、自然治癒に任せて隔離するだけなんだろうね。刑務官は、収容された確定患者らが完治して移監されるまで、全身防護服を着て、また3週間の勤務後には、2週間にわたり家族と隔離されて生活しなければならないんだって。刑務官だって怖いよな、休職届や辞職願を提出する者が続出してるんだってよ。これが韓国自慢の「K防疫」なわけ?

ソウルの療養病院では、入院患者340人のうち、半数を超える175人がコロナにかかっており、未感染者も基礎疾患を持つ重患者が大部分で、病床で死ぬ日だけを待ちながら放置されている状況らしいよ。施設は隔離措置され、100人ほどのヘルパーは感染を恐れてみんな病院を去り、おむつの交換や食事など、あらゆる患者の世話を看護師と医師がやっている状況。外部出入は遮断され、看護師、医師、施設職員などおよそ50人は、自分たちの寝食はすべて院内で解決し、重患者らの面倒を見ているんだって。これが韓国自慢の「K防疫」なわけ?

にもかかわらず、ワクチンの確保には完全に出遅れ、それを嘘と強がりと詭弁でごまかそうとしている。「(先に接種を始めた)国々で発生する問題を1-2カ月観察する機会が得られたという点について、非常に幸いだと考える」「慌てて先行購入契約を結んでは愚を犯す」んだってよ。最近になって慌てて「ワクチンは契約した」とか言ってるんだけど、そのうち、「数がそろわない」とか「許可が下りない」とか言い始めるのかも。これが韓国自慢の「K防疫」なわけ?